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ぶくしつです、
ブクマ失礼しますm(_ _)m
ブクマ失礼します
¦桃赤¦
¦地雷の方逃げてください¦
¦通報はやめてください¦
¦※nmmn※¦
プルルルルル…プルルルルル…プルルル.ッ..
もう聴き慣れたコール音。
今ここに居る俺と、ずっと遠くに居る彼を繋ぎとめる大切な音。
俺からとばすコール音を、彼はいつも3コール以内に受け止めてくれる。
「もしもし」
電子機器を間に通して聴こえる彼の声。
一体いつになれば、本物を前にしてそれを聴けるのだろう。
まあこんなことを思うのも、慣れたことだけれど。.
「今日も、お仕事お疲れ様。」
「邪魔、してない?急にごめんね。」
電話する度に、似たような事を彼に問う。
決まって返ってくる言葉は1つ。
「んーん。全然大丈夫。」
「俺こそ、また赤からかけさせちゃってごめん。」
「ありがとう。」
いつも通りの返答に安心する。けれど、
それでも、彼は優しいから。
どんな人に対しても、あの笑顔で応えるから。
スマートフォンの向こう側で微笑む顔が嫌でも頭に浮かぶから。
俺以上の存在を見つけてしまわないか、心配になる。
自分の肌で彼を感じないと、確かめないと、ただ不安に包まれる日々。
そんな日々も、もう2年も続いている。
俺が泣きじゃくって我儘をいいながら見送ったあの日から、実際に顔を合わせられたことがなかった。
あと少しで3年が経つ。
あと少しでクリスマスを迎える。
今年はどうやって一日を潰そうか。
「…もう少しで、クリスマスだね。」
「おう、そうだな。今年もあっという間だ。」
ねぇ。
今年のクリスマス、君は誰と過ごすの?
俺、プレゼントなんていらないよ。もうそんなこと言う歳でもないけどさ、。
でも、一つだけ。
それ以外なんてなんだってあげるから。
「会いたいな」
画面の向こう側の彼は沈黙を突き通す。
「まだ、帰って来れないの..?」
仕事なんか投げ出して、俺だけを見て迎えに来てよ。
ずっとずっと、我慢してるから。
会いたいなんて思ってるのは、俺だけかな?
君は、俺と会いたくなんてないのかな?
「…うん。もう少し、もうちょっとだけ待ってて。」
「…….うん。」
分かりきっていた答えに喉がきゅ、と詰まる。
でも、でも、…。
俺一人が寝るのには大き過ぎるベッドは、
俺一人がご飯をよそうには多すぎる食器は、
俺一人が暮らすには広すぎるこの家は、
沢山のゲームカセットは、
一つ余っている部屋は、_
全部、君のものなんだよ。
君じゃなきゃ、ダメなんだよ。
君が、帰るべき場所なんだよ。
だから、
「ずっと、待ってるから。」
「…..ありがとう。」
このまま一生この状態が続いてしまう気がして、視界がぼやけていくことを感じて、もう電話を切ろうとした所だった。
「…赤、玄関開けてみて。」
「え?」
「星、めっちゃ綺麗。」
「窓じゃ、ダメなの?」
「うん、玄関。」
「どーせお前、俺が居なくて引きこもってるだろ。笑」
冗談めかして言う彼が、なんでか面白くて少し笑ってしまう。
「しょーがないなぁ。笑」
彼と同じ景色を共有できるなら、。
そう思いながらサンダルを履き、ドアを開けた。
瞬間、目の前に起きていることに頭が追いつかなかった。
耳元のスマートフォンと、そうでない方から重なり聴こえた。
「ただいま。」
大好きな姿とその声に、とめどなく涙が溢れてゆく。
「なん、で…..」
「ふは、サプライズ大成功〜、みたいな。」
そう言いおどける桃ちゃんも、少し目元を赤らめていて。
「もも、ちゃん…桃ちゃん」
互いになんの合図もなく抱き合った。
その温もりが幸せで、心地よくて。
「ぅ”うっ、ばか、っばかぁ…..」
「遅いんだよお…っ、」
「わりーわりー。笑 っ、」
「っ〜、あー、ダメだ、俺も、。」
少量の涙を零しながら、桃ちゃんが言う。
「クリスマス、一緒に過ごせよな、。」
「っ、あたりまえでしょ、..ッ」
そうして、口を合わせて言った。
まるで、子供の頃に『せーのっ』と合図をしたかのように。
この世界の誰よりも、
「愛してる」
と。
ーENDー
最後まで目を通していただきありがとうございます😚🫶🏻
少し短いかなー、とも思ったんですがぱっと思いついたので勢いで書きました✊🏻♡
皆さんはチャットノベルとこんな感じのノベルどっちがお好きですか?🤔💭
こっちの方が読みやすい!などあれば教えてください🙇🏻♀️🤍
ネタがあるにはあるんですが少しモチベがなくてだいぶ不定期投稿になってます…🥲ごめんなさい😿💧🙇🏻♀️
リクエストなどあればそちら優先して早めに書かせていただきますので是非御遠慮なくお申し出くださいね💪🏻❤️🔥
♡とコメントよろしくお願いします💞🫶🏻