今年のバレンタイン。
涼太に協力してもらって…いや9割やってもらって、俺は涼太が用意してくれた箱に詰めてリボンを結んだくらいしかやってないチョコを用意した。
涼太は同時進行で自分が配る分も別メニューで手際よく作っていた。
すげーなと連呼したのを覚えている。
それでも、俺のが本命チョコにしたいと言ったらチョコを溶かす温度やツヤ感にまでしっかり拘ってくれた。
いいのができた、涼太にもここまでしてもらった、それなのに出た言葉は『やる』だけ。
涼太に言ったら『翔太らしい』と笑っていたけど、俺の中では笑い事じゃない。
さて、1ヶ月経ってホワイトデー。
仕事帰り、涼太と出くわした。
大きな紙袋を下げている。
💙「お前何それ」
❤️「何って、ホワイトデーにお返したくさんいただいたから」
中を見るとお菓子の個包装から、小さな包みから、ちゃんとしたギフトボックスまで、たくさんのお菓子が綺麗に詰め込まれていた。
💙「すげ」
❤️「翔太は?今日は会わないの」
💙「俺、仕事で時間合わなくて」
会えないとわかった時は何とも思わなかったけど、こうして当日にしっかりお返しをもらってほくほくしている涼太を見ていると、やっぱり当日ってなんか特別感あるよなとか思ってちょっと寂しくなる。
しかも俺、片思いだし。
シュンとした俺を気遣ってか、涼太はお返しにもらったお菓子からたくさん入っているやつを分けてくれた。
コメント
4件
涼太の恋人いるのかしらとか気になりつつ、これ見て、バレンタイン回のお返しの回やっぱり書かないとなってなったよね😅
あれ?しょぴ💙主役?