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「…ッは、」
床の冷たさで目を冷ます。
あのあと、泣きつかれて眠ってしまったらしい。
ふと横を見ると、あの少女が倒れていた。
「霊夢ッ!!!」
起きたばかりとは思えない大声を出す。
すると、その少女は何事もなかったかのように起き上がる。
「ふぁ、…なあに、まりさ…」
寝ぼけているのか、シスターの少女の名を呼んだ。
「ぇ、…、っ、」
シスターの少女は、安堵、そして驚きの感情が入り混じっているようだった。
「魔理沙…私ね、思い出したの。」
唖然としている”魔理沙”を置いて、”霊夢”は喋りだした。
「…あんたは、私が死んだのは自分のせいだと思ってるでしょ?」
言葉にならないが、ゆっくりと首を下ろした。
「…、でしょうね…」
わかりきったかのようにため息をつく。
「あんたが過去に囚われてると思っていたから」
徐ろに口を開く魔理沙。
「んな、…ッありえな、…」
そこまで言いかけたとき、霊夢が口を塞ぐ。
口前で人差し指を立てる。
「…わかってるわ、わかってるのよ。」
繰り返し、繰り返し確認するように言葉にする。
「さいごに…あんたに会えてよかったわ。」
ぽつりと口にする。
「え”、ッ、…???」
よく理解できていないようだ。
「なぁんて、嘘よ!」
そう元気な口調でいうと、くるりと回ってみせた。
ため息を思わずつく。
「ったく…昔から冗談が上手いな!」
元の荒々しい性格の少女に戻ったようだ。
「んじゃぁ…今日はもう終わりにしちまおう!」
そういい、教会の中へと入っていく。
その光景をじっと見つめる少女。
そう呟き、教会の中へとシスターの少女を追いかけ入っていった。