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次の日の休憩時間。
メンバーたちは別室で打ち合わせ中。
珍しく、リビングにはじゃぱぱとたっつんだけだった。
静か。
ゲーム音だけが小さく流れている。
たっつんはソファでスマホを見ながら、ちらっと隣を見た。
じゃぱぱは隣で普通にゲームしてる。
……ように見えて。
やたら距離が近い。
肩、ほぼ触れてる。
「……近ない?」
「そう?」
「そうや」
でもじゃぱぱは全然離れない。
むしろ少しだけ身体を寄せてくる。
たっつんがじとっと睨むと、じゃぱぱは楽しそうに笑った。
「だって今日まだ全然触れてない」
「子供みたいなこと言うなや」
「たっつん不足」
「不足て」
思わず吹き出しそうになる。
するとじゃぱぱがふいにゲーム機を置いた。
「……ねぇ」
「ん?」
「こっち向いて」
またそれ。
たっつんが警戒しながら振り向くと、じゃぱぱが少しだけ真面目な顔をしていた。
「昨日さ」
「……ん」
「抱き返してくれたの、嬉しかった」
どくん。
また心臓が跳ねる。
たっつんが視線を逸らすと、じゃぱぱが小さく笑った。
「最近、たっつんから来てくれること増えたよね」
「……知らん」
「嬉しい」
ストレートすぎる。
しかも今日は、いつもより押しが強い。
じゃぱぱはそのまま少しだけ距離を縮めた。
逃げようとすると、軽く袖を掴まれる。
「待って」
「……なんや」
「まだ話してる」
近い。
目が合う。
静かな空気に、たっつんの心臓だけがうるさい。
じゃぱぱは少し照れた顔のまま、小さく呟いた。
「もっと慣れてくれたらいいなって思ってる」
「何に」
「こうやってくっつくの」
そう言いながら、そっと肩へ頭を預けてくる。
重みが近い。
温かい。
たっつんは一瞬固まったけど、結局押し返せなかった。
むしろ小さくため息をつく。
「……甘えたやなぁ」
「たっつん限定で」
「っ……!」
またそれ。
たっつんが赤くなった瞬間、じゃぱぱが嬉しそうに笑う。
そしてぼそっと。
「赤くなるの、やっぱかわいい」
「うるさい……」
声が小さい。
じゃぱぱはそんな反応を見ながら、そっと指先を絡めた。
「今日、部屋くる?」
「……まぁええけど」
「やった」
その“やった”が本当に嬉しそうで。
たっつんは耐えきれず、小さく笑ってしまう。
するとじゃぱぱが目を丸くした。
「また笑った」
「そんな珍しいか」
「うん。俺の前でいっぱい笑ってくれるの嬉しい」
たっつんは数秒黙ってから、ぼそっと呟いた。
「……お前とおると、楽しいし」
今度はじゃぱぱが固まる番だった。
「え」
「だから聞き返すなや!!」
でもそのあと。
じゃぱぱはほんとに嬉しそうに笑って、そっとたっつんの肩へ寄りかかったまま、小さく「好き」と呟いた。
続くー