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ぱらぱらと教室にクラスメイトが入ってくる。
みんな揃ったところで
担「じゃあ今から掃除なー」
進藤先生の声がかかる。
教室、廊下、あと1-Bは2年生の教室に繋がる渡り廊下も担当みたい。
担「じゃあ1、2列目は教室、3、4列目は渡り廊下、5、6列目は廊下な」
そう割り振られた。
私たちは3列目なので渡り廊下。
夕海や樋口さんは廊下だ。
席から立つと、後ろの双子が一緒にいこーと声をかけてきた。
蒼「はるちゃん、雪、俺箒持ってくわ」
雪「おっけーじゃあ僕はちりとり?」
「おっけーじゃあ私手ぶら」
そんな他愛もない会話をしながら教室を出ていく。
ドアから微かにシトラスの香りがした。
…涼風くん、先行ったんだ。
双子と一緒に廊下を歩く。
他のクラスの女子、見てるよ。双子さん。
あなたたち、目立つんだから…。
雪くんは人懐っこい笑顔、蒼くんは困ったような笑顔で廊下を通してもらう。
そして…
渡り廊下につくと
佐原先輩たちがいた。
悠「あ、島村ちゃん」
相変わらずヘラヘラしている。
やぁ、と声をかけてきてヒラヒラと振るその手は薄く、白い。
蒼「…だれ」
蒼くん、ちょっと声色が良くない。
雪「はるちゃん、この人だれ?知り合い?」
なんだか双子が警戒モードの犬みたいで、場に似合わずクスッと笑ってしまった。
雪「はるちゃん!なに笑てんの!」
「あぁ、ごめんごめん、その人ね、委員会の先輩、佐原先輩っていうの」
佐原先輩はこちらを見てイタズラっぽく笑う。
悠「悠先輩でしょ?はるちゃん」