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※この小説は司類でも類司でもない、リバです

(気分でアンドロイドパロの類くんと司くんのBL書きました。いいねがいつもより多かったら続編書くかもです)

⚠️死ネタ、司くんがアンドロイド(?)、時進んでる(?)





類side


「……よし、やっと出来た!」


設計図だらけの僕の部屋から喜びの声が聞こえる。僕の前には、人間の様なアンドロイドが立っていた。黄色と橙色の明るい髪色と瞳、本物の人間の様な白い肌のアンドロイド。


「司くん……」


アンドロイドはかつて僕の恋人だった天馬司にそっくりだった。1年前の冬に死んだ彼の存在は大きかった。司くんがいたクラスも、今では学年一静かなクラスとも言われていたり、ワンダーランズ×ショウタイムは解散にまで追い詰められた。咲希くんの病弱な体は更に弱くなって、冬弥くんは咲希くんの看病をしたいが為に、しばらく学校に来なかった。


それから、ワンダーランズ×ショウタイムは解散という形になった。寧々は大きな劇団で活躍していて、えむくんは将来フェニックスワンダーランドの代表取締役社長になることを夢みているらしい。2人は道を歩んでいるというのに、僕は進学したはいいが、大学には一切行かなかった。僕はただ…司くんという存在を作り続けていた。


「司くん、喋れるかい?」


アンドロイドの彼に、僕は話しかけた


「…おう」


「……!」


機械では無い、司くんの声。

その声を聞いて僕は笑みを浮かべながらこう言った


「…君の名前は?」


「天馬司だ、お前は?」


生き生きとした彼の声に僕は返事をする


「…神代類、君の恋人だよ」



彼が…アンドロイドの天馬司が出来てから数日後、彼は様々なことを覚えた。僕という恋人の存在、僕の家の事、恋愛ということ、ワンダーランズ×ショウタイムのこと


そして____。

かつてはあった、司くんのセカイのことを


「君の脳にもインプットされていると思うけど、この人がミクくん、そしてこの人がカイトさん、そしてメイコさんにルカさん、そしてリンくんとレンくんだよ」


「バーチャル・シンガー、と言うやつか」


「うん、そうだよ」


「…このメッセージグループはなんだ?」


「嗚呼これは…ワンダーランズ×ショウタイムのメッセージグループさ」


「…これが、寧々とえむ?」


「そうだよ、これは…練習の打ち合わせの話だね」


「…天馬司と書かれている人がいるが……」


「……っ!見ちゃダメだ!」


「む?なんでだ…?」


あくまで司くんは、アンドロイドの司くん。

中身まで人間の司くん通りに作られてはいない


「…いいかい司くん、前も言ったと思うけど、君の存在を探そうとしたり、外に出たり、僕がダメと言った行為はしないでね」


「……嗚呼」


僕だってわかってる、本来ならえむや寧々、咲希くんやご家族の為に作った司という名のアンドロイドのはずだった。だけど、僕は恋人という認識でしか司くんを見ていなかった


このアンドロイドの司くんにだって悪いと思ってる。僕がこんな風に作らなければ、もっといい生活を送れていたかもしれない


「類、そんな顔をしないでくれ」


「…嗚呼」


この行為だってプログラムどおりだ。僕が落ち込むとあらゆる手段を使ってでも励ましてくれるプログラム。


僕の恋人を取り戻すためなら、僕は___


「……」


「…類?」


「…嗚呼、司くん…明日は僕は外に出るよ」


そういえば、明日は寧々とえむで司くんの墓参りだった


「少しの間、待っててくれ」



「類、遅いってば」


「すまない、少し厄介事があってね」


「それじゃあ、みんなで行こー!」


「はぁ…テンション高すぎだって」


久しぶりのこの光景、いつもなら、この画の中に司くんがいるはずだったのに__。


でも、彼は一生帰ってこない


僕たちがいくら帰りを望んだって、帰って来れない


「…司くん……」


僕は彼の名を呟いた。


「…ほら、えむも類も早く行くわよ」


寧々は僕の先程の声を聞いたのか、さっさと墓の方向へと足を運んでいた。


「いい?えむ、今日は墓参りだから大人しくしなさいよね」


「うん!わかった!」


「類、花の用意は出来てるんでしょうね?」


「もちろん、彼に似合う花を用意したよ」


「…その花、ガーベラでしょ?」


「そうなんだ!花言葉は親しみだよ。」


えむくんはひょこっと頭を出すと僕の持っているガーベラの花を見た。


「綺麗な花だね〜!」


「そうだろう?彼に似合う花を花屋の店員さんに選んでもらったんだ」


選んでもらった花、と僕は言ったけど、実はネットで調べた花を自分で買ったということを、僕は言わなかった。


寧々は今度、花に関するミュージカルをするらしい。その中にはもちろん、ガーベラも名は登場する。


黄色いガーベラの花言葉は親しみの他に、究極の愛という言葉もあった。


バレたくなかった、僕と司くんの関係を。寧々やえむくんになら打ち明けてもいいと思っていたけど、未だに言えていない。


「ちょっと、えむこの後用事あるんでしょ?!急ぐわよ!」


のんびり話している間に、ふと思い出した寧々がえむくんに言った。


「あー!忘れてた!全力わんだほーい!!!」


えむくんは目を光らせて歩道を走っていく、それに少々呆れながらも、寧々は僕の手首を強く掴んだ


「類も見てないで早く行くわよ!」


そう言うと、寧々は僕の腕を引っ張った



「はぁっ、はぁ……やっと着いた……」


寧々は息を切らしながら、その場にしゃがんだ。無理をして走るからだと言うと、言葉も出なかったのか顔を下に向けた。


しばらく寧々のことを待っていると、えむくんは司くんの墓を探し始めた。


「司くんの墓は1番奥だったと思うけど……」


「…あ、あそこじゃない?」


寧々の目線に写っているのは、天馬と書かれた墓だった


「…司くん!今日はね、類くんがお花を持ってきてくれたんだよ!」


えむくんの明るい声に続いて、僕は花を墓にそっと置いた。


「…司、天国で何してるんだろ」


「うーん…ショー、かな?」


「ショー、か……司くんらしいね」


そっと微笑みながら、僕らは手を合わせる。


(司くん……)


あの日、あの時、あの瞬間。

忘れたことの無い、司くんとの思い出が蘇る。


(…あれ…なんで……涙が……)


「っ……」


「あ、類くん大丈夫?!」


「…類、無理しないで」


「…嗚呼すまない……司くんは、とっても優しい人だったなって……」


嗚呼…なんて僕は、醜いんだろう

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