テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
3話です
こっからメインかな
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈𓆪
『知らない顔』
深夜。
街はすっかり静まり返っていた。
葛葉は一人、コンビニへ向かって歩いていた。
「……眠くねぇ」
時計を見る。
午前一時過ぎ。
「なんでこんな元気なんだよ俺……」
暇すぎて、結局コンビニまで行くことにした。
いつもの道を歩いていると――
「…………ん?」
少し先の路地から、何か音がした。
パンッ
乾いた音。
葛葉の足が止まる。
「……は?」
今の、何だ?
銃声にも聞こえた。
葛葉は警戒しながら、路地の入口から中を覗く。
そして――
「…………っ、は……?」
息が止まった。
そこに、人がいた。
背を向けている。
黒っぽい服。
細身の体。
見慣れた髪。
そして、その手には――銃。
その人物の少し前には、人が倒れている。
「…………」
頭が追いつかない。
(……待て)
(いや、待て待て)
(なんで……?)
葛葉は目を凝らす。
その後ろ姿を知っている。
毎日、教室で見る。
昼休みにはたくさんの人に囲まれていて。
誰にでも笑って。
困っているやつがいたら自然に助けて。
「…………叶?」
思わず声が漏れた。
その瞬間。
人物の肩が、わずかに動いた。
ゆっくりと振り返る。
月明かりに照らされた顔。
「…………」
葛葉と目が合う。
間違いない。
叶だった。
「……っ」
葛葉の顔が固まる。
(こいつ、叶じゃ……!)
いつもの叶と同じ顔。
同じ声。
同じ姿。
なのに。
学校で見る叶とは、まるで別人だった。
叶はしばらく葛葉を見つめる。
そして、手にした銃をこちらへ向けた。
「…………」
葛葉の背筋が凍る。
叶の目には、いつもの柔らかさがない。
ただ静かで。
冷たい。
そして――
「なんか見た?」
低い声。
感情のない声。
葛葉は思わず息を呑んだ。
「…………は?」
「さっきの」
叶の視線が葛葉から外れない。
「見た?」
「…………」
頭の中がぐちゃぐちゃになる。
教室で笑っていた叶。
体育で普通に話していた叶。
女子に告白されても困ったように笑って断っていた叶。
勉強を教えていた叶。
――その全部と、目の前の叶が繋がらない。
葛葉は数秒黙ったあと、
「……見た」
正直に答えた。
叶の目が少し細くなる。
「そっか」
声は冷たいまま。
葛葉は銃口から目を逸らさない。
怖い。
怖いはずなのに。
それ以上に、
「……お前」
口から出た。
「……ほんとに叶か?」
叶が少しだけ目を見開く。
「…………」
初めて。
ほんの一瞬だけ。
学校で見る叶に近い表情が戻った。
でも、それもすぐ消える。
「……だったら?」
静かな声。
葛葉は何も答えられない。
ただ、目の前にいるのが――
毎日同じ教室にいる、あの叶だという事実だけが、頭から離れなかった。
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈𓆪
ここまで
こんな感じです
嫌な方はここからお帰りください
大丈夫な方は見てって!!
#学生パロ
#微カプ表現🐜
#ご本人様には関係ありません
あき💫🌙
23,028
81
コメント
1件
わあ、第3話、めっちゃ引き込まれました……! 日常で誰にでも優しいあの叶が、夜の路地で無表情に銃を向けてくる。そのギャップがゾッとするほど怖くて、でもすごく気になります。葛葉の「ほんとに叶か?」って問いかけ、すごく刺さりました。顔は同じなのに“知らない顔”——このタイトルの意味が一気に重くなって、続きが気になって仕方ないです。リアルなドキドキをありがとうございます🌙