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『この戦が終わったら皆で稀血で乾杯しよう!!』

「…フン…」




この言葉は、ただの口約束で終わった。

俺たちは完膚なきまでに負けた。鬼殺隊に_。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




俺は猗窩座。


俺には前世の記憶がある。それは紛れも無く鬼だった頃の記憶。

ぼんやりとではなくハッキリと脳に刻まれている記憶の一つだ。


前世で鬼は鬼殺隊に負けた。

別に悔しくは無いし、後悔もしていない。俺は死後に変わると決めた。如何なる場合以外、誰かを傷つける真似はしない、傷つける時は卑怯なやり方じゃなく己のみで正面から戦う。


それが俺の、素琉の規則ルールだ。


前世で果たすことが出来なかった、恋雪さんを守る事と、結婚の事は、今は俺がするべき事じゃなくなった。

不思議な事に、前世の人間だった頃の姿をした双子の兄、狛治が居るからだ。


でもそれも、特に何も思わない。

狛治も前世の記憶があって、本当に俺の分身のような奴で、意思疎通もできたりする。


そんなファンタジーの世界のような事だが、俺達にとってはそれが日常。


俺は狛治と恋雪さんを支えるのが役目。辛くはなかった。前世の悪行の償いが出来てるようで嬉しかった。


そして今、高校1年生。俺は新たなる課題に直面している。




『ねぇっ、ねぇっ、猗窩座殿だよねっ!?』



『俺、童磨って言うんだけど、覚えてない!?』



「人、違い…です… 」((イラ))

コイツ、「万世 童磨」ばんせい どうまという、前世で言うところの上弦の弍が同じ学校だったのだ。

俺はコイツが好きじゃない。なんなら鬼の中でも大嫌いな奴だった。

俺を挑発し、揶揄い、それを楽しんでいたクズ野郎だ。


だがしかし、だからと言ってコイツを罵り虐げるのは俺の信念に背く行為であり、前世と変わらない事をしているだけだ。だからこそ関わらず身を引くのが1番だろう。




「すみません、何の事だか…」((笑))



『わぁ、猗窩座殿ってそんな風に笑うんだね!!今まで笑ったところ見たこと無かったから驚いた!! 』


「ひッ、人違いなんで、…」((逸))



『いやいや人違いなわけなくない?!確かに顔の紋様は消えてるけど、桃色の髪に金色の瞳、見間違える訳ないよ!!』



「あ、はは、…」




めんどくせぇ野郎だ。何を言っても1歩も引かぬその前向きな心。キラキラした何かが飛び散ってくるこの感じ。やはり今世でも嫌いなものは嫌いなのだなと思う。


こうしていても絶対に引き下がることは無いと直感したので、新たな趣向に手を伸ばす事にした。




「場所、変えませんか…?」((笑))



『あぁ、場所?そうだね!!』




俺が何度違うと主張したところで、引くような奴では無いことは大嫌いな俺でも分かる。


こいつはそういう奴だ。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



『ねぇ、場所変えたって事は、猗窩座殿も自覚あるんだよね!!』



「そうだが、何の用だ」



『別に用とか無いけど…会えたのが嬉しくってさ!!』




こいつの脳みそはどれだけお花畑なのか計り知れたことではないが、俺はサラサラ馴れ合うつもりは全くないので、ここは正直にバサッと関係を切るしかない。




「悪いが、俺は馴れ合う気は無い。これにて今後一切話しかけるな。」



『…猗窩座殿さぁ、』



「…ッ?」




嫌な雰囲気を感じた。未来で何かあると直感した。今すぐ人気のある場所にいけと魂が叫んでいる。だが低音なガチトーンというものに少々驚いた俺は逃げる事を忘れ後ろを振り向いてしまった。




『前世で、俺に抱かれた事忘れたの…?♡』

(別小説参照)



「っ、…」



『言うこと聞くって約束したよねぇ…♡』


『まさか逃げるつもり?釣れないなぁ…、』


『約束は、”絶対”だよ?♡』




空気が一瞬でドロドロとした何かに変わったように感じた。

ここは旧校舎の裏側。誰か来るなんて事は無い。という事は、助けを求めることができないということ。


少しずつ近づいてくる童磨に俺は壁まで追い詰められた。腕を捕まれ、一気に抵抗の出来ない状態へ…




『ねぇ、猗窩座殿、また可愛い顔、見せてよ♡』



「や、…め…ッ」



『ねぇ?♡』



グリィッ…♡



「ぅ”…あ”ッ…♡」




童磨の膝が俺の股間を刺激する。思わず情けない声を出してしまい、唇を思い切り噛みちぎる様にグッと閉じた。




『恥ずかしくて口を閉じちゃう所は、前世と変わらないんだね…♡可愛いよ、猗窩座殿…♡』




図星だった恥ずかしさに童磨と上を向き目を合わせると、一瞬のうちに唇に唇が覆いかぶさり塞がれてしまった。


股ドンとディープキス。それだけで頭が爆発しそうなぐらいふわふわとした感覚に満ちていた。




「ん…っ、…ふッ、…んっ、…んぅ、ッ…♡//」




5分くらいキスを続けられた頃だろうか。

頭は既にとろとろに蕩け、身体が暑くなってきたな、と思い始めていたぐらいだった。




『猗窩座殿ったらキスに夢中すぎね♡♡』



「ぇあ、…?//」



「…ッ!?*///*」




見て驚いた。俺のズボンと下着は気づかぬ間に脱がせられ、俺の”モノ”は大きくなり興奮でユラユラと揺れていた。




『前世より小さいね、可愛い〜♡』



「ぅるさ、…っ///」



『もう濡れてるみたいだし、俺ももう我慢できない。挿れてい?♡』



「っ…//」




このまま、こいつの感情だか欲情だかに流されたままでいいのだろうか…。


だが一度は前世であれど抱かれた身。俺も前世ほどコイツを嫌っていない。


今は身を任せるのも、アリ…かも、しれない…




「や、優しくしろ、よ…、?///」




覚悟を決めて発言した時、童磨は一瞬後ろにフラッと倒れそうになり、顔を手で覆った。




『待って可愛すぎ、ごめん…優しくできないかも…♡』



「うぇ、…、?」




俺は何かしてしまったのだろうか___。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈童磨side



20〜30分後




パンパンッ♡パチュッバチュッ♡



「あぁっ”♡んぁっ”あっ〜♡ぅ、んひ、ッ/♡」



『こんなに激しく泣いちゃって、可愛いね猗窩座殿〜♡ 』

「イッてぅからぁ、ッ、♡もう終わりぃッ♡!?/♡ 」

『終わりにするわけなくなーい?♡こんな可愛いのに〜♡ 』

あ〜、本当に可愛いな。

今、記憶の中では2回目の、猗窩座殿との交わり性行為だ。

いつ、どんな時も可愛らしい猗窩座殿。

前世とは違い、睨んでこないし暴言も吐かない。きっと彼なりに地獄で変化を遂げたのだろう。まだ拒否的反応は無きにしも非ずだが、予想外にこの行為を受け入れたことに関しては流石にデレ期。



『猗窩座殿〜、中出ししていい?♡』



「っ、!!、ぁ、めッ、らめッ…♡だめぇっ♡」



『そっかぁ〜、残念っ』




中だしできないのは少しばかりショックだが、必死に蕩けた顔で拒否る猗窩座殿はなんとまぁ唆る♡♡♡




「ぅあっ♡あぁあっ♡いグッ…♡いっちゃぁ、♡」



『うんっ、うんっ、♡♡一緒にイこっか♡』




ビュルルッと2人の音が重なる。俺はギリギリまで猗窩座殿のナカで動き、出す瞬間だけしっかり抜いて外に出した。

地面は2人の精液だらけ。見つかったらなんと言われることか、見つかったところで誰かは分からないだろうけれど。




『ふふっ、♪、かわい、…// 』

ぐたぁっと倒れ込んだ猗窩座殿を抱き寄せて、頭を撫でる。本当に美人だなぁと思いつつ、ポケットに辛うじて入っていたポケットティッシュで体を拭いてあげたりなんなり後片付けを済まし、きちんと制服も着せた。

少し首元が緩んでいたり、カーディガンが大きくて萌え袖だったりと、最初は気にしなかった部分まで可愛すぎてたまらない。

隣に座って赤らんだ顔を見つめていると、背後に殺気を感じた。




〈てんめぇッ…💢〉



『え、?』




後ろを振り向くと、鬼の形相をした猗窩座殿と瓜二つな見た目をしている少年がたっていた。




〈俺の弟にッ、…何しやがったァ”ァ”ァッ💢💢 〉

『ゲッ…、』

きっと猗窩座殿の親族だろう。要するに双子?なのかな…?

多分、1年の中でも、夫婦だと有名になってた素山狛治と言うやつだろう。

〈こんなに顔を火照らせて…〉


〈貴様一体なにをした…ッ💢〉



『ちょびっとイチャイチャしてただけですよ〜ww』



〈死ねェ”ェ”ェ”ェ”ェ”ッッ〉




その後俺はボコボコにされ、先生からも説教を食らわせられました。

狛治殿、強し…そして極度のブラコンッ…


だが俺の方が猗窩座殿愛は負けていないがな!!


あっはっはっはっは!!




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



保健室で目覚め、また記憶が曖昧で意味がわからず宇宙猫状態の猗窩座殿だったとさ。


チュワンチュワン♪



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



おわり

この作品はいかがでしたか?

1,746

コメント

9

ユーザー

拍治がブラコンなのなんかいいな…💗あとほんと最高です!!🫶🫶🫶猗窩座の萌え袖みたら失神する🩸

ユーザー

もう童猗窩好きすぎて主様の作品ぜんぶ見ました❗️❗️これからも応援します❗️❗️

ユーザー
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