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虹執事
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ねこ
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「……!???」
上官自身も、自分の身に何が起きたのか理解できていないらしい。
そりゃそうだ。
大の大人が、片手だけで軽々と持ち上げられた挙げ句、そのまま木の棒でも振るうかのように身体を地面へ叩きつけられたのだから。
しばらく、上官は咳き込んだまま動かなかった。
「……あ、あの」
その人は何も言わず、倒れた上官を見下ろしている。
その姿を見ているうちに、恐る恐る声をかけていた。
自分でも、何故そうしたのかは分からない。
ただ。
このままでは上官が、あのまま踏み殺されるかもしれないと思ったのだ。
(……別にいいんだけど)
それでも、声をかけてしまった。
「……怪我は、ない?」
返ってきたのは、泣きたくなるほど優しい声だった。
先ほど上官を地面へ叩きつけた人物と、本当に同じ人間なのかと思うほどに。
そして、ゆっくりと手が差し出される。
大きく、がっしりとした手だった。
(……なるほど)
それを見れば納得できる。
これなら、さっきの上官をあんなふうに軽々と持ち上げられても不思議ではない。
「……ありがとうございます……あの」
差し出された手を掴むと、そのまま軽々と 引き上げられる。
(近くで見ると、ますます大きいな……)
改めて、その身体の大きさに圧倒される。
それだけではない。
あの強さ。
片手で人を持ち上げ、まるで何でもないことのように地面へ叩きつける力。
一体、何者なのだろう。
どこの所属なのか。
上背のある人間なら、軍の中にも割といる。
けれど。
ここまで大きな人は、今まで見たことがなかった。
コメント
1件
いやー、この対比がすごくいいね!上官を片手でぶん投げといて「怪我はない?」って優しい声…そのギャップにやられたわ。主人公が差し出された手を見て「なるほど」って納得するところも、ちゃんと描写で語ってて好み。でかくて強いけど優しい、このキャラ絶対ただ者じゃないよな。続きが気になる🔥