春の麗らかな日差しと風が、体にあたる。ここは、丸過学園 菓御朱奈高等学校。
「いやー!入学式日和ですな〜。」
これは、よくある学園物語…
「ん?なんだこの黄色いn……く゛ぁ゛!!!!」
…の、ギャグバージョンである。
小鳥のさえずりが聞こえてくる。
「っててて…なんでバナナが、しかも意味深にトルネード剥きしてるし……。」
「あの、大丈夫ですか…?」
同じ制服を着る人が、手を差し伸べてくる。
「あぁ、すみません…。なんでかバナナが、」
胸元のリボンに目が止まった。
「あ!!!!そのひと線のリボン…!」
「はい…?」
「もしかして 一年生!?一緒だよ!!」
手を掴んだまま飛び跳ねる。相手は引いている。
「…あえ?……あっ、あぁ〜!本当ですねぇ!」
相手も多少、飛び跳ねた。優しいと思う。
「わたしは、くーと!クマのくーと!!」
「う、…わたしは、ハムスターのハムすけ。」
少々荒めに第一号と友達となった。転んだときに放り投げたカバンは、少し遠くから微笑んでいた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!