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「本当のお母さんこと知りたい?」
「え…………..」
すると幸恵さんが
「あなたのお母さん、、、、実は」
昔の記憶が蘇る。私を置いて行ってどこかに消えたくせに。幸恵さんの元に捨てたくせに。
「もうやめて!!」
こんなに叫んだのはいつぶりだろうか
なんでだろ、、、、涙が止まらない
「姫華………?どうしたの….?」
「捨てられた子供の気持ちなんて親が両方いる幸恵さんなんかにわからないよ!!!!!」
言葉が止まらない。
「いいよね幸恵さんお姉ちゃんもいて。お母さんもお父さんもいて学校にも安心して行けてたんでしょ?どうせ私のことなんて迷惑だとしか思ってもないくせに!!!ただのお荷物って思ってるんでしょ!!?」
そのまま私は勢いのまま外を飛び出した
もうすっかり夜だった。
「あーもうヤダァ!!みんないなくなれ!!同級生もお母さんも幸恵さんもみんな消えろっ!!」
ピーポーピーポー
何この音うるっさい!!!!
なんで目の前で止まったの!?
誰か私のこと運んでる
「離して‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎触らないで‼︎‼︎‼︎‼︎」
怖い!!誰かの人たち。
私誘拐されちゃう!!!触らないで!!
噛みついて抵抗したが何かの注射を打たれて意識が朦朧としてきた
「夕焼け小焼けで日が暮れて、山のお寺の鐘が鳴る〜お手て繋いで皆帰ろカラスと一緒に帰りましょ〜」
この歌懐かしい、、、誰かが歌ってたような…….
誰かと歩いてる帰り道
「ママ〜今日のご飯は〜」
「今日はね姫ちゃんの好きなハンバーグよ〜」
そうだお母さんだ。
「やったぁ〜!姫ね!!ママのハンバーグ大好きっ!!」
「そうなの〜ママ嬉しいなぁ〜」
「ママなんで泣いてるの??どこか痛い痛いなの??」
「違うよ〜これはね嬉しくて泣いてるの〜」
私が4歳ぐらいだったから…….パパが亡くなって間もなかったと思う。こんな中でも私のためにハンバーグなんてご馳走作ってたんだ………..すごいなぁ……..
あ、そういえば
「姫ちゃん明日、保育園の運動会でしょ〜?ママね明日おっきいお弁当にたくさん姫ちゃんの好物詰めちゃおうかな〜!」
「ヤッタァ!!ママ大好き!!」
「ママもだよ〜」
ーこの時が一番幸せだったと思う。
私が5〜6歳ぐらいからだっただろうか、ママは私にかまってくれなくなった、休日はどこかへ行って夜遅くに帰ってくる、よくおばあちゃん家に預けられてたな………..私ってお荷物だったって思ったのがたのがここからだ。
小学校にその後入学しそのあとだんだんお母さんもお父さんも見たことがない。たったそれだけの理由でいじめられた
小学5年生以来お母さんの顔も姿も見ていない。きっと1人で頑張る子育てに嫌気がさしたんだろう。
そこから幸恵さんと住んでいる。
全て思い出した。
わたし、幸恵さんになんでこんな酷いこと言ってしまったんだろう、、、、幸恵さんだってお姉ちゃんが姿を消して悲しいはずなのに、あんな無神経な言葉…………謝りたい。
私は目が覚めた
見慣れない天井だ
幸恵さんが隣に座ってる。
「姫華っ……………..!!」
「幸….恵…..さん…?」
慌てた様子でで幸恵さんが話しかけて来た
「ごめんね私が私が…..あんな無神経な言葉っ…….姫華だって辛いのにっ……….」
初めて見た、幸恵さんが泣くところ、毎日私のために泣かずに頑張ってくれてたんだな…..私も言わないと行けないことがあった
「幸恵さん………..私もごめんなさい……..っ幸恵さんだってお姉ちゃんがいなくなって辛いのにあんな言葉…………」
涙が溢れ出てくる
「姫華……っ」
幸恵さんが抱きしめてくれたとても暖かいポカポカしていた
「っうぅっ……..ごめんね幸恵さんっ、、、、、」
「いいのよ、私もごめんね」
その暖かい声でもっと私の涙が溢れ出てきた
私はいつまでも幸恵さんの腕の中で泣いていた
次の日幸恵さんはお見舞いに来てくれた
「幸恵さん…..」
読書をしていた幸恵さんに声をかけた
「うん?」
「続き、聞かせて,……..この前の」
わかったと言う顔で私に視線を向ける
「実はあなたのお母さん。姫華って名前つけたでしょ?あなた前にこんな名前って言ってた時があったじゃない?」
「うん、、ただのお母さんの趣味でしょ?」
「違う。それはねあなたのことがお姫様に見えたんだって、お姉ちゃん言ってたわ、あなたが生まれた時こんな可愛い天使どこにもいないってだから姫華にしたんだって」
何かに心を打たれた気がする。そんな……はずない、、、、、、、
「でもそしたらお母さん私のこと置いていかなかったでしょ?」
すると幸恵さんは悲しそうな顔をした
「それはね、、、お姉ちゃんが病気にかかったから。あなたの事毎日心配してた。毎日毎日早く治って遊びたいって成人式見たいなって言ってたよ?」
お母さんっ、、、、、、、。
「もうね………4年前ぐらいにもう亡くなってるの,」
「会いたい、、、、、お母さんに会いたいよ……….なんでこんな勘違いしてたの?私、、、、馬鹿みたいにお母さんに謝りたい。」
こんなにも愛されてたんだ。
お荷物なんかじゃなかったんだ
冬の暖かい日差しが私をさした
心がポカポカする。
私は心の中で小さな喜びを見つけた
つづく