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死ネタ
視点がコロコロ変わります
エピソードタイトルに書かれていますが”BAD END ver.“です
すぅぅぅぅぅぅぅぅぅっごい中途半端に終わります
(続きはご想像お任せします)
ーシャオがロボロの部屋に行き置き手紙、天乃家からの
手紙を読み、みんなに伝えに行くところからー
[なぁ、これ、ほんまどうしたらいいん]
[…..それなら俺、知ってる、かも]
ひとらんがそういう
[ほんまに?]
[儀式を止めるためには、天乃家が全焼するか、代わりが現れる、こと]
[全焼って…..]
[…そういや、前ロボロと話した時、今俺の家に大切な人は残ってないって]
ゾムが、そういう
[そうか、なら構わない、燃やすぞ]
グルッペンが無表情のままそう発する
[だ、大丈夫…なん?]
[大丈夫だ、対して役にも立たない社会のゴミ共だ]
[アイツらが生きている限り、ロボロが妖の呪いから放たれることは無い]
[…..ひとらんなら、知っているだろうが]
そういい少しひとらんに目を向ける
[もう…とにかく時間は無い]
[総統命令、ロボロの救出、及び天乃家の全焼を命ずる]
[全力で掛かれ]
「「ハイル・グルッペン」」
[“作戦開始”]
インカム越しにそう聞こえる
俺はまた別のことを命じられた
“ロボロを止め、時間をかせげ”と
山頂に向かって全力で走る
〜天ノ山山頂
19時56分
「…もうすぐやな、空の色も変わって来たわ…..」
後ろから足音がする
[はぁッ…はぁッ…..おった…..ロボロ]
「…..なんやシャオロンなんでおるんや」
声をかけられ、振り向く
[….っ….お前、なんで隠しとったん?]
「…..隠してた、か…せやなぁ」
「お前ら、このこと言ったらすぐ動きそうやし、心配かけてまうやろうし」
「…..ほんまやったら、誰にも気づかれへんように消えるつもりやってんけどな」
[…なに…勝手なことしとんねん…..]
すこし、声が荒ぐ
「…..こうなる運命やってん、避けられへんかったんや」
「俺の勝手でこうなった訳やない」
[…..そっか、]
「…………」
[じゃあさ、]
1拍置いて、次の言葉を紡ぐ
[もし、天乃家が全焼するって言っても、消えるん?]
「…..え?」
天乃家が全焼する
言葉の意味を、理解しているのか?
[ひとらんが、この儀式について知っとった]
[ゾムが、今天乃家にいた自分の大切な人はみんな亡くなってるって聞いたって]
[グルッペンが、天乃家に放火することを許可した]
「え…..ぇ…?」
つまり
[お前は、生贄にならんで済むねん]
生贄に、ならずに済む
でも、
あと3分、いやあと2分もない、はず
その間に、うちの家が全焼するのか?
あの縦にも横にも無駄なほどに広いあの家が?
「…..間に合うならな」
だんだん、体が光を帯び始める
[え、あ、ロボロ?…]
儀式台の上に乗り、振り向く
「なぁ、これでも、ほんまに救えるんッ…!?」
「俺は救われるんか!!?」
もう時間はない、あと、1分
自分の後頭部に手を回し、結び目を解く
雑面は重力に従い地面に落ちる
[え、…..]
少しづつ目が、焼けるような痛みに襲われる
手汗が止まらない、拳に力を込め、声が出ないように
必死に耐える
[嘘…..やん、なぁ!ロボロ!!!]
「もう…..間に合わへんねん」
[…ロボロ!!!]
面を外した時に見えた、桃色と黄色の瞳
少しづつ、少しづつ、瞳が黒く闇に蝕まれていく
「もう…..間に合わへんねん」
嘘だ、嘘だ、嘘だ!!!
どうして、助かると、救えると思ったのに!!
ロボロの体から光が放たれる、柔らかな、白い光が
ほんとに、もう、ダメなのか
「うッ….゛ぁッ..」
[シャオロン!!!]
[ロボロを台か、ら…ぁ……ッ]
後ろから声がかかった頃には、もう、手遅れだった
[ッ…クッソッ……]
声がかかった瞬間体は動いた
全身が焼けるような痛みが襲う
光が、ロボロの姿を霞める
伸ばした手は
[掴め…ッ…..やッ…!!!]
空を切る
ロボロが膝から崩れ落ちて
こちらを見ていた
真っ黒に染まったその瞳で
俺の目を捉えた
ロボロに届かなかった手が、行き場を失う
体が動かない
比喩表現なんてものじゃない 身体が 固まって動かない
[ぁ..あぁ゛…ッ…!ロボロッ…!!…なんッ..でや…]
静かに瞼を落として笑うと
ロボロの口が動く
じ ゃ あ な
そう、聞こえた気がした
〜天乃山山頂
20時00分
視界が暗転
空間の明るさで、目が覚める
風に揺られるカーテンの隙間から、チラチラと光が覗く
真っ白な、見慣れた天井
鼻を掠める、薬品の匂い
ここは医務室か
静かすぎる故に異常さすらも感じる
いつもは、外の広場から声が聞こえてくるのに
[………..]
カーテンの開く音が聞こえたと思うと
しんぺい神に起きた〜?と声をかけられる
[……うん]
[え、シャオ…ロン……ほんとに、起きたの!?]
[うん…?おはよ]
[はー…よかった…]
胸を撫で下ろすと神がベッドの横まで来る
[痛いところとかない?]
[…あーおん、ちょっとヒリヒリするけど痛くはないかも]
[そっか…よかったぁ……]
[あ、…なぁ…神]
体を起こして、神に問う
[…ん?]
[…その…ロボロは..どうなったんや]
[………..ロボロ……は…]
少しの沈黙
息を吸う音が聞こえると
[…..生贄に、なって…消えてしまった…..]
嘘だ
[…..、、、え?…]
ロボロが、生贄に?
嘘だ、嘘に決まってる
[は…はは…冗談言うなや..そ…そん…そんなわけ…]
[だってあんとき…]
あの時
ロボロに触れた感覚がなかった
光に包まれた体はロボロの体に触れなかった
伸ばした手は空を切った
地面に膝を着いたロボロと
目が、合った
[…ほんとに、ほんとにごめんね、シャオロンにばっかり負担かけて]
ギュ
[うッ…グスッ…..]
神が俺の事を抱きしめた
強く、震える腕で
[もっと…もっと早く気づけばッ…ぁぁッ…..]
[生きていけへんッ…!…あいつがおらんかったらッ……うぅッ]
[….シャオロン..]
[なんでッ…なんでやぁッ…グスッ…ぅ…]
[いややぁッ…嘘やッ…ロボロはッ生贄…にッなんてッ…うッ…うぅッ…]
[うッ……グスッ…]
視界がぼやける
なにも、理解できない、理解したくない
[また…またなんッ?…いっつも大切な人をッ…目の前でッ………]
[ぅッ…くそッ..]
[はぁッ….ッあ..]
[…シャオロン、今はもう少し休んで欲しい]
[…呪いの影響を受けて全身に怪我を負ってる、から]
[…もう、少し落ち着いてから、話しよ?]
[…む…むりやってッ…なんでそんな冷静でいられるんッ….?…]
[あいつやって軍人やでッ…?なのになんでこんな呪いなんかで死ななあかんのやッ…]
[死ぬなら…戦場で華々しく散って欲しかってんッ…!]
[…そうだね、]
[…俺にも人の心はあるからね、ロボロのことを聞いたとき苦しくって….正直、後を追ってしまおうかって考えてしまったし]
[….でもね..今まで、何人もの大切な仲間を失った、その度に軍が不安定になった]
[……士気が下がって、冷静を保てなくなくて、だから一人でも多く冷静を保てる人がいた方がいいじゃん?国のためにも、国民のためにも、軍のためにも]
[それに…俺医者だから、ね、ほら、みんなのカウンセリングとかしてあげなきゃだし、怪我も治してあげなきゃだから]
[………]
[…ごめんね、役に立てなくて、シャオロンにばっかり重い責任背負わせてしまって]
[少し休もう?]
[….ッ..うん、ごめん]
[…いいよ、今はゆっくり休んで]
落ち着かない心を無理やり押し込んで
目をつぶった
目をつぶると、鮮明に思い浮かぶ
天の雑面で隠れた顔
その雑面の裏にある あの愛おしい表情
両手で数えられるくらいしか見たことがない
彼の素顔
雑面を付けなくても過ごせる生活を共に過ごせたら
どれだけ幸せだったことか
声だって 落ち着いて耳をすませば 思い出す
いつもの柔らかい綺麗な良く通る声
馬鹿みたいにうるさい叫び声も 笑い声も 怒った声も
嬉しい時の声も 泣いてる時の声も 真剣な時の声も
あぁ
もう二度と見ることも 聞くこともできないのか
もっと彼の素顔を見たかった
もっと彼の声を聞きたかった
もっと彼と一緒にいたかった
こんなことになるなら
[ッは…..ッ..はぁッ..はぁッ…..]
突然目が覚める
何故かは分からない
全身が汗で湿っていて気持ち悪い
足音が聞こえる
あぁ、だめだ、また神に心配をかけてしまう
[…..シャオロン?大丈夫?]
[….すまん大丈夫やで]
[…少しだけ外..行ってもええ…?]
[…..うん、ええよ]
ベットから出て立ち上がる
少しふらつきそうになると神が体を支える
[…..不安だから着いてくね]
[….わかった]
[もうすっかり夜やで〜]
[…..俺ずっと寝とったんか]
[せやなぁずっと寝てたね]
[…..そっか]
[なぁ…..]
[んー?]
[…..ロボロの葬式はいつするんやろ]
[..明後日にでも、するってグルッペンは言ってたよ]
[シャオロンこれでも2日は寝てたんだよ〜]
[2日……]
[せやで〜]
[…..ロボロの、遺品とか、なんか残っとらんのやろか]
[遺品は…雑面くらいかな…素材が特殊で燃えなかったのかな]
[…それしか残らへんかったんやな]
[…そうだね、でもこれだけでも残ってくれてよかった]
[..あの儀式は、ホントだったら何も残らないから]
[……そうなんや]
[うん]
[はー…..]
[…どう?少しは気分転換になった?]
[…..おん、でもまだ気持ちは整理されとらんな…..]
[……そうだよね、正直俺も…]
[……ふー…とりあえず戻ろっか]
[…おん]
[ご飯食べれそう?]
[…食べれるぶん食べてみる]
[んーわかった]
城の中に戻ると、暗い、重い、雰囲気漂う
息が詰まるような、そんな空気
食堂に行くと既に何人かいて
みんな静かに食べていた
[…あ、シャオちゃん…!目ぇ覚ましたんや…よかった…]
[…おう、もう元気やで]
[…そっか、よかったわ〜]
[今来たん?]
[せやで、一緒に飯取りに行こや]
[…おん]
[あ、シャオロンやん…起きたんや、よかったぁ]
[おう、トントン2日ぶりやな〜]
[2日眠っとったこと聞いたんやなぁ?]
[おん、聞いた]
[体バキバキちゃうw?]
見てわかるぎこちない笑顔
[w…せやな]
[…ちゃんと、体慣らしていかんとな]
[…うん..]
声を張るのも辛い
[…美味しいな]
[…せやな]
[…………]
[…もう、…ロボロと一緒に飯食えないんやなぁ…]
[…シャオちゃん…..]
少しだけ視界がぼやける
[はぁ〜…..ッ…]
[だッ、めや…まだ心落ち着いとらんわ…ッw]
涙があふれる
止めようにも止まらない
[…シャオちゃん….聞いてすぐやろ?…仲間の死をそんな簡単に受け入れられへんよ]
[…..うぅ…ッ…]
ギュ
[…ッうぅ…..]
少し強く抱きしめられると、そのまま背中をさすられる
[…..ご、めん…ありがと…大先生]
[…..うん]
[…落ち着いた?]
[おん…すまん]
[大丈夫やで]
[…..はぁ〜…..ぁ…]
[………..]
[片付け行こっか]
[うん…いく]
[じゃあ…おやすみ大先生]
[おやすみ〜、ゆっくり休んでね]
[…おん]
さり気ない優しさができる大先生はほんとにすごいと思う
こういうとこだけ憧れる
ガチャ
パタン
[は〜…..]
扉に寄りかかり、そのまま座り込む
腕に顔を埋めると、少し湿る
あぁ、こんなに泣いたら、目がはれてしまう
あいつに、ロボロに心配をかけてしまう
“目は大切にせぇよ?シャオロンの目綺麗やから狙われそうやわww”
…END…
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リクエストありがとうございまっは!!!
バッドエンドって…難しいね…..
いつでもリクエストお待ちしております〜
𝑇ℎ𝑎𝑛𝑘 𝑦𝑜𝑢 for reading