【 わんく 】
※凛冴!!!!!!!!リクエスト作品!!!
※二人ともプロになった世界線
※僕の性癖詰め込みました(ニッコリ)
_____久々の、兄弟揃ってのオフシーズン。
久しぶりに二人でゆっくり過ごせる、と冴は表情には見せないが内心わくわくしていた。…だが当日、リビングで兄弟兼恋人の凛をずっと待っていたが、中々凛は来なかった。
痺れを切らして携帯を慣れた手付きで動かし、凛の連絡先にメッセージを送ってみる。連絡を入れた数十分後、凛からやっと連絡が返ってきた。
“ 急遽仕事が入った、帰るのが遅くなる ”
の一言のみ。冴が連絡をもう一度するも、返事は全く返ってこなかった。
( これじゃ、俺がみじめみたいじゃねぇか )
冴は一人、ポツンと韓国ドラマを真顔で観始める。”急遽”?そんな言い方、完全に浮気している男にしか見えない。嗚呼、これがクリスマスにぼっちでいる世の中の男達の心情か。と、今だけ共感できる。ボーッとドラマを見つめていると頭痛がしてきたため、韓国ドラマからニュースに変え、世の中のニュースがどんどんと流れていく。そのニュースさえも興味無さすぎて、テレビのリモコンを手に取る。と、テレビを消した。
ただの黒い塊になったことを確認して、柔らかいソファーに身を投げ出し、自身の髪をぐしゃり、と掴む。
滅多にない休日に、何をやってるんだよ、俺は。楽しみで仕方がなかった休日が、ある意味地獄に変わる。
「……………」
勢いよく上半身を起き上がらせ、青筋を浮かばせながらズンズンと押し入れ部屋に入った。昔準備していた、凛の予備用Yシャツとズボン。同じシャンプーと同じ洗剤を使っているはずなのに、凛の独特の匂いが冴の鼻を掠める。
「……りんのあほ」
そう言うと凛のYシャツを持ち、リビングに駆け足で戻る。またもやソファーに身を勢いよく投げ出し、Yシャツをぎゅっと抱き締めた。温もりがないからか、少し冷たい。
Yシャツを凛と思いながら、優しく抱き締める。人間の想像力というは凄いものだ。想像すると、自然に凛と思えてきて、冴もいつしか一滴の雫を溢していた。シャツの袖で拭うが、一度決壊したものは止まってくれず、何度も何度も何度も激しく擦った。
「…………………はやく、かえってこいよな。」
そう顔を歪めると、綺麗なグリーンの瞳を閉じた。
_____暗転。
凛は、冴のことが大好きだった。兄弟としても、恋人としても。だからこそ、今日共にオフシーズンを過ごせない、というのはあまりにも悲しかった。それと同時に、殺意を込めまくった。
仕飲みに行かない?と仕事終わりに誘われたが、即断った。愛する兄ちゃんをこれ以上待たせることなんて絶対嫌だ。
適当に拾ったタクシーに乗り、メッセージアプリを開く。目に入るのは勿論冴の連絡先で、電話をかけようとするも躊躇った。絶対兄ちゃん怒っているし、冴家で謝った方がきっと味気がいい。
数分タクシーに揺られていると、冴家に着いた。お金を払い、思い足取りで玄関のドアを開ける。リビングの明かりはついたままだ。いつもだったらおかえり、と兄ちゃんが出迎えてくれるのに今日はそれがない。どんな感じで怒られるのだろう、と内心ビクビクしながらリビングのドアを開ける。
「……にい、ちゃん?」
そこには、怒っている冴の姿はなく、また、泣いている冴の姿もなかった。
_____ただ、ソファーで静かに眠っている、冴えの姿があった。
自分の予備用であるYシャツを優しく抱き締めながら、兄である冴は眠っていた。身体を丸めて寝ており、目の近くには無数の泣き跡が残ってある。
泣かせてしまったという罪悪感と、自分のYシャツを抱き締めている冴に可愛いと感じてしまっている凛がいた。サラ、と冷たくなった凛の手で冴の頬を撫でると、”んぅ”と擽ったそうな声を出す始末。
「っ、やば、」
思わず口を覆う。頭から罪悪感という感情が崩れ落ちていく音がした。
ちゅ、と眠っている冴のおでこに優しくキスをする。
「……無防備が過ぎるよ、にいちゃん」
そう聞こえない程度に呟くと、今度は唇に______。
~ 更新が遅すぎたのでおまけ ~
「あ゛ー……疲れぶっ飛んだ、」
「……寒そうだな、兄ちゃん」
(自分の上着をかける
「風邪引かないようにな。……どーやって謝ろ」
更新まっっじで遅くなってしまい申し訳御座いませんでした……
なんか違うところありましたら言ってもらって構いません、書き直します(
何せ彼シャツがあまりわかってないんです、、
次の更新は多分バレンタインデーの時です!!
見てくださって感謝感謝!!では!!
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