テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
最終回!
朝の光が、校舎の窓から差し込んでいた。
翔太はゆっくり目を開ける。
保健室の天井が、柔らかな光に包まれている。
「……まぶし」
思わず目を細める。
でも、それは嫌な眩しさじゃなかった。
むしろ――
「色…」
窓の外の空が青い。
カーテンは白く揺れている。
机の木の色も、はっきり見える。
翔太は驚いたように立ち上がった。
「……見える」
その時、扉が開く。
「翔太?」
阿部が入ってきた。
いつもの優しい声。
翔太は振り向く。
そして、少し笑った。
「阿部」
「色、全部見える」
阿部の目が大きくなる。
「本当に?」
翔太は窓を指差す。
「空も、光も、全部」
「ちゃんと見える」
阿部の顔に、ゆっくり笑顔が広がる。
「よかった……」
本当に安心したような声だった。
翔太は少し照れながら言う。
「……お前のおかげだけどな」
阿部は首を振る。
「違うよ」
「翔太が、自分で掴んだ光だよ」
翔太は少し考えてから、小さく笑う。
「じゃあさ」
「半分は阿部のおかげってことで」
阿部も笑った。
二人で保健室を出る。
廊下を歩き、校舎の外へ出ると――
朝の光が、校庭いっぱいに広がっていた。
翔太は空を見上げる。
青い空。
白い雲。
あたたかい太陽の光。
全部が、はっきり見える。
そして、その隣には――
阿部がいる。
翔太はふと呟く。
「なあ、阿部」
「これからさ」
「もっといろんな景色、見に行こうぜ」
阿部は驚いたあと、優しく笑う。
「いいね」
「一緒に見よう」
翔太は頷く。
灰色だった世界は、もうない。
代わりにあるのは――
眩しいくらいの光と、隣にいる大切な存在。
翔太は空に手を伸ばした。
「俺、まだ見たい」
「もっと――」
そして、阿部の方を見て言う。
「新しい光をあびたい」
阿部はその言葉を聞いて、静かに頷いた。
「じゃあ、一緒に浴びよう」
朝の光が、二人を包み込む。
それは、これから続く未来の始まりだった。
🌙 × 💙
完結
ばいしな!
コメント
6件
ついに見えたんだ!!良かった(´;ω;`)

ヤバイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!! めっちゃ面白かった!!!!!!!!!!