『僕はさ、夢を見るんだ。時々。
君がいなくなってしまう夢を。
え?居なくならない、?
ふふ。有難いことを言ってくれるね。
だけどさ、もし寿命が来てしまったら?
事故とかさ、
それに……飽きたり、、ね?
……そんな怖い顔しないでおくれよ。
僕は笑顔の君が大好きなんだからさ、
そうだ!今度のお話は恋愛系のせつない話にしてみないかい?
やったことが無い試みだろう?
、、え?恋人役はどうするのか?
そりゃあ、寧々かえむくんだろう?
……僕がやる訳にも行かないし。
僕は当て馬、良くて応援するトモダチ、程度だよ。
……なんでそんな怖い顔をするんだい?
えッ……ちょ、待ってよ、!
ここ外だから……キスは…その、、
あッ……!』
「ねぇ、どう責任とってくれるのさ。」
と、類が呟く。
「僕、と〜っても恥ずかしい思いをしたのだけれど?」
「すまん。」
オレは謝った。まぁ、……反省は無いのだが。
「心から謝ってよ。それに君風紀委員会だろう?」
風紀委員会が風紀を乱していいのか、等と言っているがそんなの無視だ。こんな物年頃のカップルだったら誰でもやっているだろう、多分、。
「……で、次のショーの話、考えてくれたかな?」
「嗚呼。考えるには考えたが、、」
「なにか気に食わないことがあったみたいだね。いいよ?話してごらん。……やっぱり、配役の事、かな?」
「……なんでもお見通しって訳か。そうだ。配役のことだ。」
「オレたちのグループにはカップルが2組いる。ならなぜ恋愛系のショーでそれを使わないんだ?……」
いつもの様に演じられるからもっと現実的になると思うんだが、と言おうとしたところで、類がオレの言葉を遮った。
「それは無理なんだよ、、司くん。」
「何でだ、、?」
「まず、理由は2つある。1つは、まだ同棲愛が世間にあまり受け入れられていないこと。まぁ、一昔前よりかはLGBTQが広まってきたから、少し受け入れられてきたけどね。2つ目、これがいっちばん大事なんだ。よ~く聞いてくれ。」
そう言うと類は、
「君は、今後も活動を続けていくだろう。そこで、ワンダショ全員でやるショーの頻度も少なくなってくるだろうし、スターになった頃にはドラマ、TVなどにも”1人で”出演することが多くなってくるはずだ。その時に、このショーを引っ張り出されて、天馬司はゲイでした、ホモでした、なんて言われたら、一部の人は司くんから離れていくだろう。尤も、こんなのは批判している人がおかしいのだけれど、スターになるにはこんな弊害もあるんだ。……その時まで君が僕を愛してくれるかは分からないけれど、もし僕を愛してくれていることになれば、神代類と天馬司は付き合っている、となり、君の所謂ガチ恋勢、などもショックを受け、離れて言ってしまうかもしれない。君はみんなの、スターなのだから。」
「だが、、」
「ッ僕は、!君の将来に悪い影響を与えたくないんだ。……だから、、このショーは…司くんとえむくんか、寧々でやろう、?」
「……」
「分かってくれたかな、?」
「…お前の言い分はよーくわかったぞ。」
「ならッ…!」
「だがな!このオレをなんだと思っているんだ!未来のスター天馬司だぞ!仕事の支障なんて、オレのカリスマ性で何とかなるわ!離れてしまった人は、呼び戻してやる!!そして、新しいファンも連れて来てやる!それに世間の理解がない?そんなんで諦めているのだったらオレを爆発することを諦めろ!そんなの事前告知して理解してくれる人だけ来てくれればいいんだ!」
「でも、、お客さんが少なくなってしまう、、」
「まぁそれは支障をきたすかもしれんが、オレらならやれる、そうだろう、?類!」
……そういって、君は僕に、弱い僕に、光を与えてくれた。太陽みたいに眩しい、その金色に光る目が、僕を照らしてくれたんだ。
……それで、結局寧々とえむくん、僕と君、で恋愛のショーをやって、切ないって話題になったよね、それで思ってた10倍くらい収益が出てさ、あのころは焦ったよね、……やっぱ、叶われない恋、ってのは人気があるんだろうね。……まぁ僕は、そういうの、苦手なんだけれど。
ふふ、君のせいだよ、君が何でも叶えてくれるから、僕は少し我儘になってしまったみたいだ。
そう言って僕は微笑む。
……僕はさ、最近思うんだ。君はスターより太陽の方があってるんじゃないかな、って。
あ、!勿論君は大スターだよ?でもさ、僕を照らしてくれるところとか本当に太陽みたいだよね
……ふふ、、いつもありがとう。弱い僕を照らしてくれる、
『 』
コメント
2件
凄い好きです…😭😭