神風は政府の会議室に足を踏み入れた。冷たい空気が張り詰めており、壁には政府の印章が掲げられている。彼は緊張しながらも、堂々とした姿勢で総理の前に立った。
「神風、来てくれてありがとう。」総理が微笑む。しかし、その笑顔の裏には計り知れない緊張感が漂っていた。
「何の用だ?俺は忙しい。」神風は冷たく返す。
総理はその言葉に少し戸惑ったが、すぐに真剣な表情に切り替えた。「君の力が必要だ。国内の呪霊はまだ数多く残っている。君がそれを倒す手助けをしてくれれば、我々は君を支援することができる。」
「支援?何の支援だ?」神風は目を細め、総理の言葉をじっくりと噛みしめる。
「君の自由を守るためだ。君が再び呪術師として活動できるように、我々が後ろ盾となる。」総理は強い意志を持って言った。
神風はその言葉に対して反発する。「俺は誰かの操り人形になるつもりはない。俺は自分の力で戦う。」
総理は一瞬驚いた表情を浮かべるが、すぐに冷静さを取り戻す。「わかる。しかし、君一人の力には限界がある。我々は協力し合うべきだ。」
「協力する相手を選ぶ権利は俺にある。」神風は総理をにらみつけた。
会談は緊迫した雰囲気のまま進んでいたが、突然、外からの大きな爆音が響き渡った。驚きと共に、総理と神風は会議室を出て状況を確認する。
「何が起こった?」神風が問いかけると、政府のスタッフが急報を伝えた。
「国内で新たな呪霊が出現しました!その規模は前例がないほどです!」スタッフは恐怖に満ちた声で報告した。
神風はその情報を受けて、総理を一瞬見つめる。「この状況では話を続ける余裕はなさそうだな。お前が言う通り、協力するしかないかもしれない。」
総理は驚いた表情を浮かべ、すぐに頷いた。「君の力が必要だ。この呪霊を倒さなければ、全てが終わってしまう。」
神風は深呼吸し、自らの意志を確認する。「わかった。だが、これは俺のやり方でやらせてもらう。」
神風と総理は即座にチームを結成し、呪霊の発生場所へ向かう。神風は自らの力を駆使して、総理に情報を提供し、協力しながら進んでいく。
「君の力を見せてくれ。」総理は神風に期待を寄せた。
「任せろ。」神風は鋭い眼差しで前方を見据え、戦闘の準備を整える。