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風が吹く砂漠を三蔵一行は歩いていた。
「はっは八戒頑張れ。」悟空は如意棒型煙管を吸いながら笑った。
「このお腹空いたんだよ…。」八戒は蛇の目傘をくるくる回しながらぼやいた。
「ったく…我慢しろ。」悟浄はため息をついて頭を抱えた。
「ヒーン。」白蓮は八戒をなだめるように舐めた。
「ヒーン。」と白蓮がハットをなだめるように舐めた。
一行は日陰で休憩していると人影が見え振り向くと男性が怯えながら立っていた。
「どうかなされたのかな?」悟空は火を消して質問した。
「あの…妹が攫われたのですたすけてください。」
「それは大変ですね。」三蔵一行は立ち上がって目を見開いた。
「和尚様が開眼した…。」びっくりして見上げた。
「驚いている場合か悟浄ピンチなんだぞ!」は目を釣り上げて叱った。
「悪ぃそうだよな。」
「坊や犯人は誰か分かるか?」悟空が如意棒型煙管を伸ばしながら男性に質問した。
「恐らく牛魔王の息子紅孩児かと…。」牛魔王そして紅孩児と聞いた悟浄は眉をひそめた。
「羅刹女の夫と息子だ…。」
「マジかよ…。」
八戒も絶句した。
「羅刹女の身内となれば話が早い坊や妹さんの居場所を教えてくだるか?」悟空は優しい声色で質問した。
「此処から離れた洞窟にいます。」男性が指を指す方向に一行は歩き出した。
「遠いがこれも人助けですね。」三蔵法師が先頭を歩く。
すると鎖付きの鎌がこちらの方から来て悟浄は大刀で食い止めた。
「牛魔王様と紅孩児様の計画を邪魔するなんて許さない。」
女性戦闘員が声を張って言った。
「ほう2人がかりとは良い度胸だな。」
「ふんお前らを根絶やしにしてやる。」
男性が悟空に降り掛かってきた。伸ばした如意棒型を縮めて火をつけ吸った。
「呑気な猿ね…。」
女性戦闘員が呆れると悟空はニヤリと笑い円を描くように吐いた。
「これは如意棒型の煙管です侮っちゃ駄目ですよ。」三蔵法師もニヤリと笑い念仏を唱えた。
「っ…!お前ら俺らを侮辱するな!」
「2人がかりじゃ俺らに敵わないんだよ。」八戒は蛇の目傘を回して攻撃した。
「キャーエッチー!」
「おお赤パンツか。」
悟浄は嬉しそうに言った。
「降参するなら今だぞ。」
悟空が如意棒型煙管を伸ばすと双子の戦闘員は消えて行った。
後編へ続く