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yaur
ya「」
ur「」
ya ↪︎ 生徒
ur ↪︎ 先生
読み切り
ya視点
ya「せんせ ~ ‼︎ おはよ ‼︎ 」
( 抱 )
ur「んゎ ッ 、 yaくん 、 おはよ」
ya「せんせ ~ 今日も可愛い ‼︎ 好き ‼︎ 」
ur「はいはい 、 生徒は生徒同士で恋愛しとけ」
ya「やだやだ ‼︎ 俺はせんせ ~ が好きなの ! 」
ur「そうかよ」
ya「そうだよ ~ 」
俺はせんせ ~ が好き
可愛くて 、 優しくて 、 一緒にいて楽しい
でもせんせ ~ は 、 だめって言う
なんで ? 別に生徒と先生とか関係ないじゃん
すきなんだもん
ur「授業始めるぞ ~ 」
教卓に立ってるせんせ ~ を見つめる
目が合うとにこって笑ってくれるのも好き
笑顔がかわいい
ur「んじゃ ~ ここ 、 yaくん」
ya「んぇ … わかんないです」
ur「俺じゃなくて黒板見ろよ」
ya「は ~ い … 」
黒板なんて見れないでしょ
目の前に好きな人がいるのに
ya「せんせ せんせ ! 」
ur「うぉ 、 なんだよ」
ya「放課後時間ある ? 」
ur「んぇ ? あるけど … 」
ya「俺と一緒にどっか行こうよ ‼︎ 」
ur「え 、 ッ … 」
ya「おねがい 、 ッ ‼︎ 」
ur「… い ~ よ 、 今日だけな」
ya「ほんと ⁉︎ やった ! せんせ ~ すき ‼︎ 」
ur「はいはい 、 … 」
ya「んへへ 、 せんせ ~ とデートだ」
ur「ちげぇよ」
ya「え ~ … 」
ur「お出かけ 、 な」
ya「 … へへ 、 」
( 笑 )
ur「なにニヤニヤしてんだよ」
ya「せんせ ~ が可愛いから」
ur「可愛くないわ」
ya「… せんせ ~ 」
ur「何 ? 」
ya「今日だけurって呼ばせて」
ur「え 、 何それ まじでカップルみたいじゃん」
ya「カップルでしょ ! 」
ur「ちげぇよ 、 いつ俺がOKしたんだよ」
ya「ちぇ ~ 、 urのけち」
ur「けちで結構」
今だけは 、 せんせ ~ の横顔は俺だけのもの
独り占めできる
ya「このピアス 、 絶対ur似合うよ ! 」
ur「ピアス ~ ? どれどれ 、 」
ur「お 、 結構いいじゃん」
ya「でしょ ? 買ってあげる」
ur「え 、 流石にだめだろ」
ya「urは黙って可愛くしてればい ~ の ‼︎ 」
ur「ほんとにいいって」
ya「だめ 、 買うって決めたの」
ur「 … じゃあお言葉に甘えて」
ya「それでいいんだよ ! 」
ur「 … 、 ( 笑 ) 」
せんせ ~ の右耳に揺れるピアス
せんせ ~ は俺のものだって 、 言いたい
ya「urのこと見るたびに惚れそう 、 」
ur「勝手にしろ」
ya「好き ‼︎ 大好き ‼︎ 」
ur「だから生徒は生徒と付き合えよ」
ur「俺はだめ ~ 」
そんなせんせ ~ も全部愛おしい
それが最初で最後のせんせ ~ とのお出かけだった
あれ以降 、 せんせ ~ と距離が近づくこともなく
季節は悲しいくらいにはやく過ぎていった
日を重ねるごとに 、 せんせ ~ への気持ちも薄れていった
いつしか 、 自分から話しかけることはなくなっていた
卒業式では 、 式が終わった後にクラスの友達と写真をとったり 、 笑い合ったり …
せんせ ~ は黒板の前で 、 笑っていた
ur「ね 、 yaくん」
きっと初めて 、 せんせ ~ から話しかけてきてくれた
せんせ ~ に恋していた頃なら 、 飛び跳ねて喜んでいただろう
でも今は 、 嬉しさのかけらもない
ya「なんですか ? 」
ur「 …… 卒業おめでと 、 」
( 笑 )
ちょっと前ではときめいていたせんせ ~ の笑顔にさえ 、 何も思わなくなっていた
ya「ありがとうございます」
ur「 … 敬語使えるようになったんだね」
ya「あんま舐めないでくださいよ」
ur「 はは 、 ッ 」
( 笑 )
先生の右耳には 、 いつしか俺が買ってあげたピアスが切な気に揺れていた
ya「てか 、 先生そのピアスまだしてるんですか ? 」
ur「ま ~ ね 、 一生大切にするって決めたから」
ya「何回見てもやっぱ似合ってますね 、 」
ur「 … やったね 、 」
( 笑 )
それが最後 、 俺に向けたせんせ ~ の笑顔だった
あれからどのぐらいの月日が経ったのだろうか
俺の記憶に 、 せんせ ~ が蘇ることはなかった
せんせ ~ への恋心は 、 いっときの感情だった
小鳥の心地良いさえずりが耳に入る
ya「ひまだ ~ … 」
スマホを手に取る
SNSの投稿をちらちらと見ていると 、 ふとある投稿が目に入った
ya「せんせ ~ じゃん … 」
懐かしい笑顔を浮かべているせんせ ~ と 、 隣に並んでいる女性の画像
“ 大好きな人との幸せな時間 。 ずっと続きますように ”
そう文字と共に投稿されていた
2人の薬指には 、 幸せの証の指輪
お揃いのネックレスをして幸せそうな笑みを浮かべている
ya「あ ~ せんせ ~ 結婚したんだ」
せんせ ~ への感情なんか微塵もない
今更 、 恋心が芽生えてくるわけでもない
でも 、 心のどこかで落ち込んでいる自分がいる
あの時俺が贈ったあのピアスは 、 せんせ ~ の右耳から消えている
ya「 … 一生大切にするって言ったくせに」
隣の女性に見覚えがあるなと思って 、 詳細を調べた
どうやら 、 高校の時の同級生みたいだ
“ 生徒は生徒同士で付き合え ”
せんせ ~ が言ったくせに
教え子とか結婚するとか …
俺でよかったじゃん … 、
淡い水色の春らしい空に 、 雫が落ちた
きっとこの涙は 、 嬉し涙
「 おめでと 」
その4文字をコメントできないでいる俺は子供だ
コメント
7件
ええ、こういう話大好物🫶🫶 途中yaくん好きじゃなくなったんだな~って思ってたら、urくんが結婚してしょぼんってしてんのも好き😻😻
先生と生徒の関係にしてくれたの神すぎる!これがきっかけでピアスをつけたのか、、