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私もりょうちゃんをひっそりこっそり隠したい気持ち、激しく同意しました!笑 今回のお話もすごく好きです💕 更新ありがとうございます✨
思いが高ぶりそれを曲作りにぶつけ、気づいたら朝になっていた。
「マジか…。」
寝てないけど、まぁなんとかなるか。
リビングへ行くと、昨日寝落ちした状態で涼ちゃんがソファーに寝ていた。
掛けた毛布に顔を埋める様にして寝る姿はとても可愛い。
なんかピアノが目立つ曲作りたい
いや、涼ちゃん目立つのやだな
ひっそりこっそり隠しておきたい
(怖っ…。)
自分の考えが怖いがなんとなくおかしくて、一人でクスクス笑っていると涼ちゃんが目を覚ました。
「ん…?もとき?」
「涼ちゃん、朝だよー。」
「んー…。」
もぞもぞと動く涼ちゃんは横になったまま伸びをする。
寝起きのぽやぽやの顔も可愛い。
「んー…おはよ…。」
「おはよ、涼ちゃん。悪いんだけど俺今日午前仕事なんだ。出る準備してもらっていい?」
「うぇ?!マジ?ごめん!すぐ準備する。」
「まだ余裕あるからゆっくりで大丈夫。涼ちゃんも午後から若井と仕事でしょ?一回家帰る?」
「うん。シャワー浴びたいしね。」
そうだ。俺もシャワー浴びてこよう。
涼ちゃんに昨日の片づけお願いして、俺はさっとシャワーを浴びてきた。
「涼ちゃん。」
「んー?」
「今度二人でどっかいかない?」
「どっかって?」
「映画でもいいし、服買いにとかでもいいし。」
「若井も?」
「いや、二人でって言うてるやん。」
「あぁ、僕と元貴でってことね。」
「そ。デートしよう。」
「デート…?」
「考えといて。俺の方でも考えとくから。」
「わかった。」
本当の意味をわかってはいないだろうが、にっこりと笑った涼ちゃんが可愛いから許そう。
一緒にマンションを出て、俺は迎えに来たマネージャー運転の車に乗り込む。
「じゃねー、涼ちゃん。」
「お疲れー。」
車が発進して仕事現場へ向かう。
「大森さん、藤澤さんと一緒だったの?」
「うん。昨日ニノさん達と食事して、そのまま涼ちゃんと家で飲んだ。」
撮影スタジオに到着し、マネージャーと一緒に中へ入ると
「あ、大森君。」
風磨君がいた。
「おはよう、風磨君も朝から仕事だったんだ?昨日大丈夫だった?」
「大丈夫。変なとこ見せてごめんね。楽しくって飲みすぎちゃった。あの後どうだった?」
「若井は帰ったけど、俺と涼ちゃんは俺んちで飲みなおしたよ。つってもまぁまぁ飲んでたし、缶チューハイ一本くらいで終わったけど。」
「そっか…。」
何かを感じたのか、風磨君はしげしげと俺を見る。
「な、なに…?」
「いやぁね、ニノさんに「俺のためにお前頑張れよ」って言われたんだけど、こりゃ無理そうだなって。」
「は?なにが?」
「今度藤澤君と二人でご飯行く約束していい?」
「え。」
ヤダ。とは流石に言えない。
「俺じゃなく涼ちゃんに聞いて。ライン交換したんでしょ?」
「あ、聞いた?飲ませすぎてごめんってライン来たから、今度二人で食事行ってくれるならいいですよって。」
「え“。」
「送ろうかなって思ってる☆」
楽しそうな風磨君にイラっとする。そこへ、
「大森さん、そろそろ…。」
1歩後ろにいたマネージャーが小声で言ってきた。
「あ、引き留めてごめんね、大森君。」
「全然大丈夫。ただ、涼ちゃん誘うなら酒飲まないところがいいかもね☆」
「…。」
涼ちゃん、風磨君の誘い受けるかな。
いや、受けるか。断る理由逆にないもんな。
(ん?断る理由…。)
控室に入ると、マネージャーに
「ねぇ、近い日順でバンドメンバー全員集まれる日いくつかピックアップしといて。で日時決まったら練習スタジオおさえてほしい。」
「新曲?」
「うん。昨日5曲作った。今日みんなに音源送っとく。」
「わかった。」
流石うちのチーフマネ。俺のいきなりのお願いも驚くことはなかった。マネージャーはタブレットを見ながら
「しばらく大森さんのスケジュール空かないけど、一日ガッツリじゃなかったら夜とかに何時間かスタジオ練習できるかも。」
「OK。その方向でよろしく。」
「了解。」
さーて、しばらくは忙しくなりそうだなぁ(笑)