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たんぽぽ
事務所を出る。
ガチャ
小柳「はぁ…ってえ?!」
転ぶ。
小柳「…ってぇ………」
ただの石で転んだ。
小柳「ばかじゃん…えっ…」
道路に垂れるくらいに血が出ていた。
小柳「えっ…そ、そんなに痛くないのに…」
ガチャ
事務所のドアが開く。
小柳「だ、誰か来る…」
吉田「うお…って太智…?!」
塩﨑「んん゛(咳払い)……吉田さん?!」
待ってどうしよ…やわしゅんは先帰ったし…吉田さんいるけど…佐野もいるな…心配…させたくないな。
よし、
転んだ部分を隠す。
吉田「なんで…道路に座ってんの?」(なんか隠したな今…)
塩﨑「いやぁ…なんか力抜けてさぁ…大丈夫やで!!元気やし!!」
吉田「…なんか隠したでしょ…その隠してる手、どけてみて??(圧)」
塩﨑「あ…えっ………すみません…」
手をどける。
吉田「…えっ…??…血…めっちゃ出てるじゃん…ちょっと…事務所入ろ?」
塩﨑「…立てない…」
吉田「え゛っ…」
仕方なくおんぶする。
塩﨑「……意外と恥ずいなぁ…」
吉田「…俺だって恥ずいわ」
ガチャ
事務所に入る。
佐野「あっ…吉田と…太智?!」
「めっちゃ血出てるじゃん…」
吉田「そうなんだよ…救急箱…とかある?」
佐野「んー…スタッフさーん!救急箱とかあります?」
〜
佐野「あったぞ〜」
吉田「さんきゅ」
塩﨑「…っ?!…はぁ…っ…」
吉田「太智?…太智?!」
急に痛みが来る。
塩﨑「…っ…いった…」
佐野「太智…?…汗かいてるけど…?」
塩﨑「いやっ…大丈夫…っ…」
吉田「大丈夫じゃないだろ……早く治療するぞ」
〜
塩﨑「…ちょっと…収まったかも…」(痛み)
佐野「良かった…けど…アイドルなんだから気をつけろよ?」
吉田「そうだぞ…?」
塩﨑「…ごめんなぁ…?」
佐野「…まぁ…気をつけろよ?」
吉田「もう遅いし帰ったら?…あ、もしかして…歩けない?」
塩﨑「……うん…」
吉田「はぁぁぁ……」
〜
塩﨑「おんぶ…して?」(上目遣い)
吉田「はぁぁぁぁぁ………」
塩﨑「うおっ」
吉田「行くぞ……」
塩﨑「…うん…恥ずい…なぁ…」
吉田「はぁぁぁ……………」
〜
吉田「ここまででいい?」
塩﨑「うん!ありがとうなぁ!」
吉田「急に元気じゃん…まぁ…またな…」
塩﨑「またなぁ!!…」
小柳「…………行ったか?…」
小柳「はぁぁぁ…つっかれた…なんで転ぶんだよてかなんで吉田さんの背中に乗ってたの??え推しになってるってまず何???…一旦落ち着こう…」
小柳「家…入ろ…えいや推しの家?…は?…まぁ一旦…いや無理なんでだよ…まぁ入…るか…」
ガチャ
小柳「はぁぁぁ……」
あちなみにトイレはなんとか興奮を抑えて行ってました。by小柳
小柳「……怪我どうしよ…」
小柳「…あ!!!1日終わったから…戻るのかな??…いや1週間とかあるかも…いや期待はしないでおこう………寝よ…」
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コメント
1件
「第3話 塩﨑の身に何が…?!』、興味深く読みました。まず驚いたのは、予想外に“日常”で転ぶという入り方ですね。大げさな事件ではなく、ただの石で血が出る――その“等身大の痛み”がむしろ生々しくて、物語の根っこを感じました。 構造として巧みだと思ったのは、この一話が“雷”だけで終わらず、吉田さんと塩﨑の距離感を描くパートとして機能している点です。おんぶの恥ずかしさ、上目遣いの駆け引き、「はぁぁぁ」とため息の連打で情けなさと親密さを同時に出している。日常と非日常の境界を、怪我というきっかけでゆっくりずらしていく手際は、作家さんらしい周到さですね。 そして小柳さんの一人称独白。「推しの家?…は?…」の困惑が、読者である私たちの視点そのもの。この齟齬――“自分が塩﨑になっている”という認識と、“周りは塩﨑として扱う”現実のズレ――を、ここまで軽やかに、かつ確実に読者に伝えてくる構成、とても好みです。第3話でこの配置にした意図を考えると、これから時間経過の扱いや、戻る/戻らないの選択が物語の軸になりそうですね。設定の整合性を楽しみに、続きを待っています。