寵 愛 🔞

桃青・黄青

⚠︎ご本人様と関係ございません

stxxx・nmmn・キャラ崩壊⚠︎

初めてのノベルなので見苦しかったらすみません( ･ᴗ･̥̥̥ )

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「おはよう桃くん」

｢ん、おはー｣

「…」

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「ねえ桃くん、今日駅前の店で夜ご飯一緒に食べて帰ろうよ」

｢あーわり、残業。夜飯も大丈夫｣

「…そっかあ」

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「…桃くん」

｢何？ごめん忙しいんだわ｣

「こっちこそごめん、なんでもない」

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心做しか桃くんが冷たい 。

最近、そう感じるようになった。

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僕らは付き合って1年以上経つ。

桃くんは優しくて、僕が元気を無くしている時、いつも僕を励まして笑顔にしてくれた。

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そんな桃くんが大好きで、愛おしくて…

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でも今の桃くんは、

僕の好きな桃くんではない。

冷たいどころか、名前も呼んでくれない。

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会社で同僚の黄くんにそのことを相談した。

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『それ、絶対別れた方がいいですよ』

「そうかなあ…」

『はい。100%。』

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普段から黄くんは親身に寄り添って相談に乗ってくれる。今回もうんうん、と頷いて僕の話をきちんと聞いてくれた。

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桃くんと違って。

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「でも、倦怠期っていうのもあ…｣

『だから！！別れた方がいいって！！！』

「え、｣

『あ、っ』

『ごめんなさい、キツく言い過ぎた、』

「んーん大丈夫だよ、ちょっとビックリしたけど笑」

『…僕、過去にも青ちゃんと同じ経験して、嫌な思いしたから、』

『青ちゃんには、傷ついて欲しくない、』

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黄くんは僕を優しく抱き締めた。

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久しぶりに、人に抱き締められた。

黄くんの優しい匂いと温もりが、僕を包み込んだ。

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そして久しぶりに、幸せというものをこの数秒間で体感した。

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『…でも、この結果は僕が決めることじゃないから。』

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黄くんは僕の頭をポンポンと撫でて、

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『青ちゃんの最善策を、青ちゃん自身で考えるんだよ』

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彼はそう言って微笑む。

それじゃあ、と解散した。

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僕の、最善策は…

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「…桃くん」

｢…何｣

「大事な話があるの 」

「単刀直入なんだけど、」

｢…｣

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「別れよう」

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これが僕なりの、読者も求めていたであろう最善策。

きっと桃くんにとっても都合の良いことだと思うんだ。

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｢…ん、いいよ｣

｢まあなんとなく察してたわ｣

「…」

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なにそれ、察してた、って。

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察するも何も、この結果相応の態度、お前がずっととってたんじゃん、

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「…最悪」

「僕だけがずっと、一方的だったんだ」

｢そゆことじゃない？｣

「こんな人好きになってたなんて、」

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「ほんと、僕って馬鹿みたい、」

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｢…｣

｢…青｣

「話しかけないで、二度と関わらないで」

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僕は荷物をまとめる。

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こんな奴と1年以上一緒にいた時間の無駄さが、悔しい。

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それと同時に

久しぶりに名前を呼んでくれた、なんとも言えない気持ちが重なって、

不意に涙が零れる。

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涙で視界がぼやけて、それでもこの場から早く消えたくて、素早く荷造りを終えた。

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「さよなら、ありがとう」

｢待って！｣

｢これだけは言わせて！！｣

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そんな桃くんの言葉を無視して玄関のドアを開けて外に出た。

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ドアが閉まる直前に、

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大好き

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微かにそう聞こえたような気がした。

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走って、走って、ひたすら走り続けた。

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僕の顔は涙でぐちょぐちょだった。顔の原型を留めていないと言っても過言ではないほどに。

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桃くんの声が震えていた。

桃くんの表情も、微かに聞こえた｢大好き｣って言葉も、僕の脳裏に焼き付いて離れない。

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走ってる間もずっと桃くんのことが頭に浮かぶんだ。

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もう別に、なんてことないはずなのに

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向かった先は黄くんの家。

チャイムを鳴らして、家に入る。

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『こんな時間にどうしたの青ちゃ、』

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黄くんの心情なんかお構い無しに僕は真っ先に黄くんに抱きついた。

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黄くんは髪も顔もぐちゃぐちゃで過呼吸する僕を見て察してくれたのか、すぐに適応してくれた。

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『…桃くんに、言ってきたんですね』

「うん…うん……」

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出来事を黄くんに全て話した。

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話していくうちに心も体も落ち着いてきて、スッキリして、黄くんに身を委ねてリラックスできた。

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『よく今まで頑張ったね』

「…ありがと」

『にしても、桃くんは最後まで最低。』

『結局ああいう男って最初だけなんですよ、優しいのって』

「そうだね、」

『…僕だったら』

「うん？」

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『僕だったら、そんなことしないのに』

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「…笑優しいじゃん」

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『ね、青ちゃん』

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黄くんは僕の手を強く握って、

僕の目を見る。

ビックリして、照れくさくなって目を逸らすけど、頬を掴まれて無理やり目線を合わせてくる。

長年一緒にいるから分かる。

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この目は、真剣だ。

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『次は僕が、青ちゃんを守りたい。』

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続き500⬆️♡で出します

前後半で分けるつもりなので、

次で終止符切ります🍺∩(´^ヮ^｀)∩🍺

次🔞かも…？🤚🏻

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