_夜_
甲「はぁ、、残業長すぎ、もう0時なんだが、」
本来ならとっくに帰宅している時間
だが最近、窃盗などの商業を営む者にとっては
辛い犯罪が多発しており、
その影響で残業が増えている一方なのだ。
甲「あ〜、、街灯が少ない、暗い、、」
帰り道の暗さに残業疲れが上乗せされ
どんどん気持ちも落ちて暗くなっていく
ほんとはこんなはずじゃなかったんだよな。
大好きな仕事に就いて、忙しささえ楽しくて。
嗚呼、やっぱり辛いな、現実は
甲「、早く帰ろ、、」
ふらふらとした足取りとほとんど働かない頭で
人気の少ない路地を歩く
甲「ぅあ、ッッ、?!」
しまった、人ひとりいないと思って
前をしっかり見ていなかった
甲「すみませ、ぶつかっちゃっ、、、て、、」
ぶつかった衝撃で少しよろけたが
何とか謝罪の言葉を口にしながら相手の顔を、
見たら
不「いやぁ、こっちこそすま、、ん、」
「、、、へ?」
甲「、、、〜ッッッッッッッッッッ?!?!?!?!」
「、、な、なん、、で、?」
どうして、こんな所に、不破湊、、が、?
不「、ッッ、!、なぁ、お前もしかして かぃ、」
甲「ッッすみません、ぶつかってしまって!!」
不「へ、、ぃや、それは別に、」
甲「幹部サマにこんな平民が触れてしまうなど、
大きな無礼を心から謝罪申し上げます、」
不「、、、ッッ、」
「なぁ、ちゃうよ、俺らこんなんじゃ、ッッ」
甲「すみません、それでは失礼しますッッ、」
不「ッッ?!」
「なぁ、ッッ!!、ちょっと待てって、、ッッ!」
mb「不破様!、ここにおられたのですね。
この区域の調査は終了しました。後の部隊の
指示を頂戴しにきました。」
不「、、、ッッ次は、事件に間接的に関わっている可能性が多いk区からf区の調査や。」
、、助かった、彼が声をかけられているうちに
姿は見えるが少し離れた場所まで歩けた。
すぐそこの角で曲がって仕舞えば入り組んだ
場所に入る。撒けるな、
不「はるッッッッ、、!!!!」
甲「、ッッ、?!」
、、、自分の名を呼ぶ、かつての友の声。
振り返らない、立ち止まらない。
けれど、背中を向けたまま
彼の声に耳を傾けてしまう自分が、嫌だ
不「俺、ッッ!!ずっと探しててん、ッッ!!!」
「俺このまま離れるのは嫌や、ッッッッ!!」
甲「ッッ!、、」
大きな声で、だけど少し掠れた悲しそうな声。
顔を見ずとも伝わる感情に揺さぶられる
僕だって、嫌だよ
その後の帰り道は視界がぼやけて
歩きにくかった
不「、、、くそ、ッッ、」
部下も去り、誰もいない路地で独り言を呟く
やっと見つけたのに
まるで別人のような接し方をされてしまった
昔の面影があるのに自分の知らないうちに
変わってしまった姿に涙が溢れてくる
不「、、ぐす、ッッ、ぁかん、泣いたら、あかん、、、ッッ、あいつを守る、ために、ッッ」
「せっかく強く、なれたのにッッ、!!
、、、まだ、あいつを助けられへん、ッッッ、!」
やっと君に追いつけたと思った
いつも優しい君に
憧れと特別な感情を抱いてた
魔法が得意な代わりに物理戦闘が苦手な所
怖がりだけど、責任感が強くてかっこいい所
笑顔が凄く可愛い所
全部好きだ。ずっとずっと、前から
だから余計に、自分の無力さが痛い
どれだけ戦闘が強くなっても寄り添ってあげられる力は持てなかった
昼の見回りの時、俺らを見る民の中に
君が見えた気がした
だからいつも嫌がる夜の張り込みも自ら参加した
でも、また離れてしまった
不「もう、嫌われたんかなぁ、」
孤独な救えぬ小さい独り言は
冷たく暗い空気に溶けてしまった
コメント
8件
初コメ失礼しますm(*_ _)m 作品を楽しみにしています🥰 頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧
良すぎて無理😭✨️ふわっち甲斐田のために強くなったんやん😭甲斐田がんばれよ...!!