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ロビーの光が、少しだけまぶしく感じた。
恒は、支給ブキの確認をしながら、隣に立つひろをちらっと見た。
髪が短くなってる。
声も、少し低い。
立ち方も、前より男っぽい。
一瞬、誰か別の人かと思った。
でも、目が合った瞬間に、確かに“ひろ”だとわかった。
あの頃のひろは、冷静で、
ちょっと年上の頼れる人って感じだった。
でも今は、なんだろう……
守ってあげたいって思った。
理由はわからないけど、そう感じた。
声には出さなかった。
出したら、何かが崩れそうだった。
ひろは、いつも通りにふるまっていた。
でも、恒にはわかった。
何かが違う。
でも、違うからこそ、
今のひろをちゃんと見たいと思った。
バイトが始まる。
ひろは前線に出て、恒は後方を守る。
その動きの中で、恒は思った。
ひろは変わった。
でも、ひろはひろだ。
それなら、俺は俺でいよう。
それだけで、たぶん大丈夫。