テラーノベル
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※軽度のおもらし描写
Rー15くらい
「……ぁ、づ、……だざ、い……」
冷たいコンクリートの床。
中也は膝を折り、自身の腹部を抱え込むようにして激しく震えていた。
長時間の拘束と、太宰が仕掛けた周到な心理的・肉体的トラップ。
自由を奪われ、生物としての尊厳の境界線を極限まで脅かされた中也の額からは、大粒の冷汗が止めどなく流れ落ちている。
プライドの高い彼にとって、これは敵の拷問よりも凄惨な精神的屈辱だった。
「おや、もう限界かい? 随分と顔色が悪いね、中也」
太宰は一歩も動かず、床にへたり込む相棒を冷徹な目で見下ろしている。
その手には、部屋の鍵と、中也の拘束を解くための解除キーが握られていた。
いつでも救える。
しかし、太宰はあえてそれをしない。
中也の自尊心が完全に瓦解し、自分にすべてを委ねるその瞬間を、冷酷に、そして愉悦を孕んだ瞳で待っていた。
「頼む……、っ、もう、ま、て……」
中也の口から、ついに懇願の声が漏れる。
声は情けなく裏返り、涙混じりの屈辱が瞳に滲む。
肉体の欲求はすでに制御不能なレベルに達しており、下腹部の激しい鈍痛と焦燥感に、頭が狂いそうだった。あと数秒、いや、一呼吸でも刺激があれば、全てが崩壊してしまう。
太宰はゆっくりと中也の前に膝を突くと、怯える獣をあやすように、その濡れた前髪を優しく払った。
「可哀想に。身体がこんなに強張っている。……ねぇ中也、ここで君が『すべて』を失ったら、君にはもう僕しか残らなくなるね」
「ひ、うあ……っ」
太宰の指先が、中也の震える腰のあたりに触れた。
ただそれだけの、微かな外部刺激。
だが、限界点をとうに超えて張り詰めていた中也の防衛線にとって、それは決定的な一撃だった。
中也の身体が大きく、硬く硬直する。
「あ、……っ、あ」
カチリ、と頭の中で何かが完全に切れる音がした。
中也はカッと目を見開いた後、絶望に染まった表情のまま、がくりと深く首を垂らした。
自身の内側から溢れ出す圧倒的な敗北感と、温かい絶望の感覚。
彼がこれまで必死に積み上げてきたマフィアとしての、そして一人の人間としての誇りが、音を立てて足元から崩れ去っていく。
床にぽつぽつと、涙ではない雫が、静かに影を広げていく。
「……あぁ」
太宰はそれを見て、心底満足そうに、美しく、そして深く歪んだ笑みを浮かべた。
プライドを完全にへし折られ、羞恥と絶望で声も出ずに震える中也の細い肩を、太宰はそっと抱き寄せる。「よく頑張ったね。これで君は、名実ともに僕のものだ。汚れた君を愛してあげられるのは、世界で僕一人だけだよ」
すべてを失い、太宰の腕の中でただ震えることしかできない中也の耳元で、悪魔は甘く、どこまでも嬉しそうに囁き続けた。
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コメント
1件
うわあ……読んでて息が止まるかと思った。太宰の「汚れた君を愛してあげられるのは私だけ」って台詞、優しさの皮を被った支配が本当に怖くて美しくて。中也のプライドが音を立てて崩れる描写、ひとつひとつが丁寧で、読み終わったあとしばらく動けなかった。続き、すごく気になる……!
#キャラ崩壊、口調迷子注意
Sachi@0509
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