⚠️OD表現
⚠️嘔吐などの体調不良
太宰「ふぅん、。まぁ、仕事が関係しているのは変わりないね。」
太宰に話すと女医からも太宰からも暫くの休暇を要請された。
俺は不本意ながらも承知し、今家で休んでいる。
中也「体調がめっちゃわりぃって訳でもねェから罪悪感だなァ、」
そして、リビングで1人座り、何事もなく時間を過ごしていた。
俺はいま体調が悪い訳でもないのに仕事を休んでいる。何故だか。
中也「あ〜落ち着かねぇ、。なんか出来ねェもんかなぁ、、」
とりあえず頭もロクに働かさないでパソコンで調べる。
ブルーライトが顔を照らし、眠気が吸い取られるように消えていった。
兎に角落ち着かそうと何かをしようとする。何もしないようだと、俺は本当に何も出来ない奴になってしまいそうだったから。
検査結果の中、俺は1つのサイトに目を奪われた。
中也「OD、?オーバードーズと言って薬を過剰摂取、、?ほーん、。やってみる価値はあんな。」
薬を過剰摂取して現実逃避するみたいだ。
なんとそれは市販薬で可能。
まるで新作のお菓子でも買うかの様な気軽さで買ってきた睡眠薬。
成人の使用量は3錠らしい。しかしODとなれば薬の過剰摂取となる為、3錠じゃァ駄目だ。
中也「んぁ、わかんねぇ、。とりあえず100錠入ってるし、初めは15錠でやってみっか。」
基準が分からなかった俺は、瓶から蓋を開けて15錠の薬を手のひらに乗せ、水で次々に流し込んでいった。
飲んだすぐには何も無いんだとか。
だから俺はそれ迄本を読んで見ることにした。
中也「、、、」
紙と紙が擦れ合わさってゆっくりと動く。静かに響く音が心地いい。
そんなこんなで30分程度だろうか。本以外に意識を向けていなかったその時に、それはやってきた。
中也「おわ、、」
ぐわぁ、、と文字が歪む。2秒程経てば眼の奥の方が撫でられるような痛みが走る。
━━━近くの物を見ると痛いな。
俺は咄嗟に本から目を逸らし、転がったソファから足を降ろした。
中也「え、」
足を降ろした筈なのに、まるで足を降ろしていない様なふわふわとした感覚に包まれる。
上下左右など気にしない。何処を歩いているか分からなかった。
それでも、
どうしてだか、
中也「楽しい、、ッ!」
心の底から楽しいと思えた。
まるで早送りされている様なくらいに軽々しく動く身体。
幸せ。
しかしマーブル色の世界は長くはなかった。
数分経てば
ぐわぁ、、とさっきとは違った歪みを感じる。
中也「ッあ、、重、、」
上から何かを押し付けられるような重さを感じて膝から崩れ落ちる。視点を動かすと、視界はグラグラ歪み、恐ろしい程に気持ち悪かった。
それも現実味がない程に。
地獄。
それから10分程だっただろうか。
大きな吐き気が俺を襲った。
咄嗟にトイレに駆け込むが、何も出ない。朝から何も食べていないためだ。
しかし身体は出せ、出せと。言い聞かされるように吐き出す。
その現象は、呼吸を忘れるようだった。息を吸うことができなかった。
中也「ゲホッ、、ハァーッ、オェ、」
いくら体のそこから起き上がるその吐き気が増す様なっても、俺は胃液を出すことしか出来ない。
そんな記憶だけが残っている。
俺がどんな事を考えてどんな事をしたのか。はっきり覚えていない。