テラーノベル
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〇〇「……今日はもなか」
窓際に座って、机に肘をつきながらスケッチブックをめくってる空月もな。
気分屋で自由奔放だけど、心理部では誰よりも空気を盛り上げてくれるムードメーカーだ。
もな「お、来たね〇〇くん。今日は二人っきりだよ?」
〇〇「……そうだな」
今日の実験テーマは「相手に質問を重ねて心理的距離を測る」。
つまり――雑談しろってことだ。
もな「じゃあ、さっそくだけど……〇〇くんって、好きな人いるの?」
〇〇「……は?」
唐突すぎて言葉を失った。
もな「あはは、冗談冗談。でも、顔赤くなってるね。かわいい〜」
〇〇「……からかってるだろ」
もな「ううん、ちょっと知りたいだけ。ねぇ、教えてよ」
(……やっぱこの子、強いな。ペースが完全にもなのペースだ)
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結局、俺の好きなタイプとか、趣味とか、いろいろ聞かれっぱなしで終わった。
でも、不思議と嫌な気はしなかった。
ーーー放課後
部室を片付けながら、もなが不意に声をかけてきた。
もな「ねぇ〇〇くん。めろと魔璃亜がまだだよね?」
〇〇「……あぁ。確かに、二人とはまだ組んでないな」
もな「土日って空いてるかな?」
〇〇「……まぁ、空いてるけど」
もな「よかった!出来れば土日も使って心理実験して欲しいんだ。二人とも楽しみにしてるし……いいかな?」
そう言って、もなは少しだけ真剣な表情を見せた。
普段の自由奔放さとは違う、仲間想いな顔。
〇〇「……あぁ、わかったよ」
もな「やった!ありがと、〇〇くん!」
嬉しそうに飛び跳ねるもなを見て、
(……週末も、まだまだ気が抜けなさそうだな)と、俺は小さくため息をついた。
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