テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「gnちゃん、ねぇ、あーんしてよ!」
「自分で食えるだろ…」
「え〜けち〜」
mnと同棲して半年が経つが、
今でもこんなことを言っている。
風呂上がりに2人で、 買ってきたコンビニスイーツ。
カップに入ったティラミスのようなもの。
デザートスプーンで多めにえぐってmnの口につっこむ。
「…んぐっ…」
「ふふっ…mnちゃん食いしん坊だからこのくらいでちょうどいいよ。」
「…んーおいしー!gnちゃんは?あーんして。」
「…いやいいよ僕は。自分で食べれるし。」
そう言ってもmnは既にあーんの準備をしている。
「またそんなこと言ってー。ほら、あーん!」
そう言われると、口が大きく開いてしまう。
コンビニスイーツってこんなに美味しかったっけ。
「ねぇgnちゃん、もっとgnちゃんと…イチャイチャしたい!」
キラキラと輝く目で上目遣いされ、少しドキドキする。
「…ダメ?」
「…いいよ、けど、手加減しないよ?」
ティラミスをお互い食べ進めるごとに、スキンシップが増えていく。
顔が近づいて、ティラミスよりも甘くとろける時間が始まる。
ただ見守る空っぽのカップ。