自分は真宮雫。よく明るくて何も考えてなさそうと言われるがこんな自分にも悩みがある。でも周りは相談しても引くだけだろう。なぜなら…「美紀ってなんでいつもズボンなの?キモいんだけど」いじめられてるあの子のようになってしまうからだ。わかったと思うが自分は赤色より青色が好きほんとはスカートなんて履きたくないそんな奴です。でもちゃんと「女」として過ごさないといじめられたり変な目で見られるから…と「女」として生きてきた。帰りのチャイムがなったことに気づき自分は帰りの支度をした。 帰りの会が終わり一人重たい岩を持った感覚で歩いた。帰り道はいつも同じことを考えてしまう。自分はどうやって生きていけばいいのか。そう考えていると美紀が話しかけてきた。「貴方はそのままでいいの?」自分は「いいわけないじゃない」と背中を押されたように言った。「正直いじめられるのは辛いけど自分自身を隠すほうがもっと辛かった」美紀はそう言った。 やっと心の底の気持ちが分かった気がした。隠さずにいたいと…。
人にはそれぞれの考えがある。自分たちのような人が嫌いな人もいる、なりたい人もいる。でも美紀のようにいじめられることがあるかもしれない。だけど…自分の気持ちを伝えられない辛さよりかはましなははずだ。僕は今日初めてズボンを履いて学校へ登校する。
クラスの扉の前でソワソワしたが僕なら大丈夫だ。きっと…。