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「仁人と太智ってどっちが兄なの?」
「あ、俺もそれ思った。やっぱり仁ちゃん?」
勇人と柔太朗が急にそんなことを言い出した。え、今話の流れそんなんだったっけ。
「え、急になに……ほぼ一緒に産まれてるんだから変わんないよ」
「なんでそんな冷めてんの!気になるでしょ!俺の予想は仁人が先に生まれたと見る!」
「いやいや、はやちゃん案外だいちゃんの方が先だったりすんのよこれ」
さあどっち!と言わんばかりにこちらを見つめる二人に俺は苦虫を噛み潰したような顔になる。
いつか聞かれるとは思っていたけど自分の口から言うのはなんか嫌だな〜…なんて思ってたらドアを元気に開けて入ってくるヤンチャ小僧が二人。
「おっはよー!なになになんの話してんの〜!?」
「うわっ、ビックリしたぁ!」
「太智と舜太。お疲れ〜」
「お疲れ〜!なんの話してたん??僕も混ぜて〜!」
「仁人と太智どっちが兄なのかって話。気になるじゃん。舜太はどっちだと思う?」
「えー!難しいね!うーーん…俺は太ちゃんだとおもうなー!太ちゃん結構しっかりしてるし!」
「結構ってなんや結構って!」
「お、俺と一緒。いえーい」
「いえーい!」
「それで?答えは??」
パチンと手を合わせているやわしゅんに今か今かと答えを待つ勇人。
いつのまにか俺の横に来た太智はあっさりと答える。
「僕が先やんな」
「まあ、そうね」
「うわー!!外れた!てかマジか!太智の方が兄ちゃんってこと!?」
「なんでそんな意外そうな顔すんの!?」
「いやぁ仁人が太智の面倒見てることの方が多かったし……へぇ〜…」
「先って言ってもほんの数分早く出てきただけだからな」
「仁人、昔からこの話題になると嫌そうな顔するよね!そんなに僕がお兄ちゃんなの嫌〜?」
「この話題になると太智が兄貴ヅラしてくるから嫌」
「ひどい!いっつも僕が仁人に甘えてばっかなんやから少しくらい仁人を甘やかしたいんよ〜!」
ほらほら甘えていいよ〜と言わんばかりに頭を撫でてくる太智にイラッとしつつも、甘えてみたらどんな反応が返ってくるんだろうという好奇心も生まれる。
(そんなんやらないと、ね…)
ニヤリと笑うと太智の身体にきゅっと抱きつき、
「じゃあお言葉に甘えて。たくさん甘やかしてね?太智お兄ちゃん♡」
「………!?!?!?」
俺が出来る限りの甘い声と一番自分が可愛く見える角度。どうだ!!!
俺はやり切った感と確かな満足感に満ち溢れていた。
「えっっっぐ…」
「だいちゃん生きてる?仁ちゃん見つめたまま動かないんだけど」
「じんちゃんのあざとさヤバいね!」
「そこ三人うるさい。太智も何か言ってよ。俺恥ずかしいよ」
「……ぃ…」
「は?」
「ぼくの、おとうと……せかいいち……かわいい………」
「太智!顔が!!すごいことなってる!!!!みせらんない顔してる!!!」
「ぬははははは!!!」
「まって、みんな見やんで!!!僕だけの仁人!!!」
「いや無理あるだろ」
なんてやり取りをしながら、こんなに喜ぶならたまに甘えてもいいかなって思ってたのに、 太智のお兄ちゃんムーブが暫く止まらなかったせいでやっぱり甘えるのは暫くいいか…になってしまい太智に泣きつかれるのは別の話。
コメント
2件
吉田さん可愛すぎる🤦♀️ どんな顔で太智くんに言ったか想像つく〜💕
尊い!!✨️✨️ 仁ちゃん永遠に弟モードでいいぐらい。