「」セラフ
『』アキラ
[]奏斗
【】雲雀
自殺あり。いじめの表現や病んでいる雰囲気あり。
セラフ視点
最近は学校に行きたくないと感じている。なんでかっていうのは、学校に行ったらすぐにわかる。
ガララと学校の少し古びたドアを開ける。俺の視点の先には俺のことを無視しているクラスメートがいた。
最近は挨拶なんてしなくなった。学校に来たって、なんもない。授業を受けるていじめられるだけ。朝は特になんかしてくるわけでは無いけれど、昼休みとか放課後とかにいじめられる。別に俺が本気を出せば、勝てないような相手では無いんだが、それができないのには大きな理由があった。
『セラ夫。おはようございます』
それが隣の席にいる四季凪アキラだ。俺が凪ちゃんと呼んでいるのが気に食わないのか、仲がいいのが気に食わないのか、俺はいじめられている。
「おはよう。凪ちゃん」
俺は挨拶をした。誰も味方のいない教室で、唯一話しかけてくるのがこの男。もしも人を殴ってしまったら、仲良くしてくれている凪ちゃんに嫌われる。距離を置かれるのが怖くって、なんも行動ができていない。
『今日も予定があるんですか?なかったら一緒に帰りましょうよ』
凪ちゃんは俺を毎日誘ってくる。でも毎日いじめられてるから、その誘いに乗ったことをない。
「ごめんね。今日もちょっと、、、」
いつか、気づいてくれること信じて。
『まぁ今日は生徒会で少し遅れるので意味ないんですけどね』
凪ちゃんは生徒会の副会長だ。隣のクラスにいる風楽奏斗が生徒会長だ。俺ともまぁまぁ仲の良い友達、、、。だ。あと生徒会でもないのに生徒会室によくいる渡会雲雀とも仲は良い。
「奏斗と雲雀によろしく」
『わかりました』
「お前邪魔なんだよ!!」
殴られる。痛くはない。これよりも痛いめにあったことがあるから。
「退学しろよwいても意味ないしさw w」
蹴られる。俺は崩れ落ちる。土が服につく。
言葉だけの罵声。痛くない。痛くない。
そうとでも思わないと死んでしまいそうだから。
今日は遅くまでいじめられた。別に家に帰ったって心配してくれる親がいるわけでもないから、意味はないけど。
「ただいま」
返事は返ってこない。まず、家に親がいるかすらもわからない。
自分の部屋に足を運び、着替える。そして目の前にあったカッターを手に取り、腕に一つ一つ傷をつけていく。
その時間は、カッターで傷を作ることだけに集中するから、一番気持ちがいい。
ぼーっとしながら傷をつけていくと、着信音がなる。スマホに目をやると、凪ちゃんからの電話だった。
『もしもし。セラ夫?』
「もしもーし?何かあったの?」
俺は笑顔で元気な声で言う。
『明日学校サボりません?話したいことがあるんですよ。奏斗と雲雀と一緒に』
凪ちゃんの提案は生徒会副会長のものとは思えないものだった。
「いいけど、どこかに集まんの?」
『はい。⚪︎⚪︎公園に学校が始まる時間集合で』
「りょーかい」
ピッと電話を切る。なんの話だろうか。
凪ちゃんだけならまだしも奏斗や雲雀が学校をサボるのを許すほどの大きなことがあったんだろう。それに二人もサボるとなるとなかなかのことだ。
[あっ!セラ遅いよー]
「ごめんごめん」
【もうみんないるぞー】
俺が公園に着く頃にはもうみんな集まっていた。
「で?話って何」
俺は笑顔で言った。すると、
『みんなで死にませんか』
凪ちゃんは衝撃的な発言をした。
[俺はいいよ。それにしてもいきなりだねw]
【んー。俺もいいぞ。お前たちとならな】
二人が賛同する。俺だけは即答できずにいた。
『なんなんでしょうね。今まで抑えていたものが一気にどうでも良くなってきまして』
[セラはどうする?自分で決めなよ。これはさ]
【今後の人生に関わることなんやから】
『今後も何も、死ぬのでなんもないですけどねw』
【確かに!】
こうやってみんな笑い合っているのに、今から死ぬんだとは思えないや。
「いや、俺も死ぬよ。人生辛いしね」
『じゃ決まりですね』
俺たちは探り合わなかった。なんで死にたいのか。何があったのか。
それを知ってしまったら、なんかいけない気がして。人間の本能というか、それはダメだよって言ってるみたいだった。
人気のないビルの屋上。俺たちは手を繋いで立っていた。
『私たち、死んでも一緒ですよ』
「【[もちろん/もちろん!」】]
そう言って俺たちは飛び降りた。
X月X日。とあるビルの屋上から飛び降りたとされる男子高校生4名の遺体が発見されました。警察は、4名とも身内やクラスメイトからの虐待やいじめが原因とされる自殺と判断しました。
風楽奏斗さん(高校2年生)
妹の風楽カナさんが数年前に死去したことをきっかけに、両親からの虐待が繰り返し行われていたそうです。
渡会雲雀さん(高校2年生)
同じクラスメイトからいじめを受けており、人目につかないような言葉の暴力が行われていたそうです。
四季凪アキラさん(高校2年生)
主に母親からの虐待を受けており、遺体からは無数の殴り跡が発見されました。
セラフ・ダズルガーデンさん(高校2年生・本当なら高校1年生)
クラスメイトから力の暴力を受けており、家にいても親がいないなど、育児放棄の可能性もあるとみています。
セラフ・ダズルガーデンさんは本来の年齢ならば1年生のはずが2年生と名乗っていたり、4名ともにリスカの跡が残っていたりと、まだまだ謎があるのではと警察は調査を進めています。
コメント
2件
これはメリーバットエンドなのか、それともバットエンドなのか… 初コメです!セラフさん推しだからたくさんセラフさんの話があって嬉しいです!