あるまちに、エイカというげんきなおんなのこがいました。
エイカちゃんには、すきなひとがいました。
でも、みんなかエイカちゃんのことをわらいます。
エイカちゃんのすきなこもおんなのこだったからです。
エイカちゃんがすきだとつたえても、
そのこはほんきにしてくれませんでした。
それでもエイカちゃんはあきらめることができません。
あるひ、エイカちゃんがこうえんであそんでいると、エイカちゃんより小さなおとこのこがあそびにきました。
おすなばであそんだり、かくれんぼをしてあそんだりしていると、ふたりはなかよくなることができました。
そのときです。
ヒューーー!
つよいかぜが、こうえんをとおっていきました。
「ぼくのぼうしが!」
おとこのこのぼうしが、とばされてしまいました。
「まかせて!わたしはあしがはやいんだ!」
げんきなエイカちゃんはとびだしました。
ぼうしをとってあげようとしたのです。
キキッーーー!!
ドサッ。
エイカちゃんはぼうしをつかみました。
エイカちゃんはスキップをしながらおとこのこのもとへかえりました。
ふわふわとんで、からだがとってもかるい!
はしってもつかれない!
エイカちゃんはゆめをみてるみたい!
ぼうしをとどけると、おとこのこはなみだをこぼしました。
どこかでころんだの?
おなかがいたいの?
おかあさんがエイカちゃんをよびました。
なんども、なんども、エイカちゃんをよびました。
なんども、なんども、なんども、なんども。
エイカちゃんがへんじをしても、おかあさんにはきこえてないみたい。
おかあさんにはエイカちゃんがみえないみたい!
エイカちゃんはかなしくはありませんでした。
だったら、すきなこにあいにいこう!
エイカちゃんはふわふわとスキップをしながら、すきなこにあいにいきました。