奇病パロ書きたかったけどいいの無かったんで御都合主義です。細かい設定とかはありません。
頭を空っぽにして何も考えず読んでください。
では、どうぞ……
grem【壊れたパズル】
ある日、恋人が私の事だけを忘れた。
それは本当になんの前触れも無く、突然に。
『あの…どちら様でしょうか……?』
あの困った様な作り笑いは、いつも私に向けられている笑顔とは似ても似つかないモノで
『すみません…いつか思い出せると良いのですが……。』
その態度は何処か他人行儀でよそよそしい。
アイツの中に私は居ない
私だけが居ない
トントンも、ゾムも、ショッピも、鬱も、しんぺい神も、ほかのメンバーの記憶はあるのに、恋人である私だけが、アイツの中から消え去ってしまった。
何故?どうして?アイツの、エーミールの恋人は私なのに。何故私だけを忘れたんだ?
なぁ、エーミール
頼むから思い出してくれ
このままじゃ可笑しくなってしまう。
現に今
私はお前の首を絞めているのだから
かひゅ…と掠れた呼吸音が響く。空いた口からはなんの意味もない呻き声だけが溢れ出ている。
嗚呼、すまないエーミール。頭では解っているんだ。辞めないと、お前を傷付けたい訳じゃない。お前は悪くないのに。
それでも腕に篭もる力は強くなるばかり
ふと、エーミールが俺の頬を撫で、涙を流した。
それに驚いて、手を離す。
エーミールが激しく咳き込んで、苦しそうに肩を上下させている。
あぁ、どんな罵倒をされるんだろう。
今度こそ……
今度こそエーミールを殺めてしまうかもしれない。
真っ白な瞳が真っ直ぐに俺を見つめ、また涙を流した。ただ静かに、頬をつたう涙を拭おうともせずに。
嗚呼、なんて美しいんだろう。
「…ねぇ、貴方は…誰なんですか……?」
「どうしても…思い出せないんです」
「でも…」
「貴方が大切な人だった事は解るんです。」
「1番大切なピースが…何処を探しても……見つからない…。」
「貴方なら…ソレを……」
「持っている気がするんです……」
ぎゅう…と、強く恋人を抱き締める。
すると彼もそれに応えてくれた。細い腕が背中を撫で、きゅう…と弱々しく力が込められた。
嗚呼
温かい
すると小さく、エーミールが呟いた。
「…やっと……見つけた…」
3回くらい書き直しました。
グルさんはサッパリしてるように見せかけて気に入ったモノへの執着半端なさそうですよね。
またリクエスト基ネタ提供お待ちしております!
では、また次の作品で……
コメント
3件
朝からこんな最高なもの見て良いのだろうか( ´ཫ` )
サイコオオォォォォォォォナンジャァァァァァ
gremやったー(゚∀゚) どす黒い執着を持つgrさんと何とか応えたいemさん… てぇてぇがすぎます…✨