この作品はいかがでしたか?
101
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一秋も深まり、木々が色づき始める季節
今年も、ミレボに秋がやってきた。
ミレボに来て、何回目の秋だろうか。
(もう、此処には戻ってこれないのかな)
今日、私は此処を出る。
最初は半年で街を出る予定だった。
ミレボにある、大図書館にある
リトルに関する資料や
希少な魔導書を借りる予定だったから。
(…三年か、早いなぁ…)
雑貨屋のアドルフさんには、
ずっと迷惑かけちゃってたな。
部屋を借りて、一緒に森へ
薬草を取りに行ったり。
(すごく、)
(すごく楽しい三年間だったな)
始まりがあれば終わりもあるように、
出会いがあれば別れだってある。
(今回は、ちょっとだけ悲しいや)
「アドルフさん、本当にありがとね」
「三年間、アドルフさんのおかげで
すごく充実したよ」
「近くを通る機会があればまた寄るよ」
「マリーちゃん、こちらこそ
ありがとうねぇ」
「大図書館の本はいつか返してくれたら
それで大丈夫だから。
マリーちゃん、怪我しないようにね」
「ありがとう、アドルフさん」
「…それじゃあね」
ボロボロの鞄を持って、
森の中へ。
これからの事なんて決めてない。
情報が入ったらそこに行く。
とにかく、リトルに近づくんだ。
これからも、独りで。
主人公
▶︎マリー・レティシア
コメント
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うわぁ、ファンタジー系物語とか 冒険系や、まじ綺麗でエモい ↑秒速3キロで移動する語彙力に 追いつけなくなった人外 こういうの好きやから ありがたいわ←突然の感謝の言葉