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⚠︎注意⚠︎
・よくあるオメガバース設定です。(よく知らないよ〜!と言う方は予め調べてみて苦手そうだったらブラウザバック推奨です…)
※オメガバース初めて書くので至らない点が沢山あります…おかしな所があってもふんわりしたものですので見逃してやってください…
・vvtさん達は全員α設定ですが色々とあります…←←←
・shk受け、br攻め、他cp要素少々
・軽い軍パロ
以上で形成されております。久しぶりの投稿ですので誤字脱字も多々あるのでスルーして頂けると嬉しいです…
注意書きは以上です!上記が大丈夫だよ〜!という方はスクロールお願いします!
shk side
ふらふらと書類を持って廊下を歩く。
それはいつもとなんら変わりない日常で繁忙期が終わりかけの今はやっと近づいてくる休息に心を躍らせる気持ちでしか無かった。
繁忙期が終われば何をしよう?
どこに出かけよう?久々に酒をただ飲み歩くのもいいかもしれないなぁ。
なんて、疲れた頭を休ませるように他愛のないことを考えていた俺だったのだが…
br「シャークん危ない!!!!!!」
頭上から何やらやばそうなものが落ちてくるのに気がついた。いつもの俺ならサッと避けていたのだろうが今は違う。なんせこんなにも目の下に隈をつくっていて身体も自由に動かすことすら困難な程には疲れ切っていたからだった。
あ…やべぇ俺死ぬわ。こんなんどう避けろってんだよ
そして、俺の頭の上でパリンッ!!とガラスが割れる音と共に液体が頭に降り注がれる感覚。一瞬はその液体が俺の血かと勘違いしたがどうやら違うらしい。ピンク色のサラサラとした薬品のようなものだった。
br「あ…あぁ…シャークんごめ…僕……」
shk「んな謝んなよ…大丈夫だし」
当てた張本人であるBroooockは何故か動揺しているようでオロオロと俺に近寄っては持っていたハンカチを取り出して濡れた髪を拭いていた。
そして終いにはえぐえぐと泣き出したBroooockに俺はどうしてやればいいんだと打ちひしがれる。
黙ってそんな状況を受け入れていた次の瞬間。
shk「…アァッッ?!!!??///」
身体に有り得ないほどの熱を感じた。気を失いそうなほどの電流が流れる感覚もする。なんなんだこれは…?
br「…う……ッ…」
俺の身体は何故か火照り始め下半身が痛くなる。下半身と言っても。何故か尻が熱くて熱くて今さっきの出来事を忘れてしまうほどのショック性もあり何が何だか分からなくなる
shk「ぶ……ぶるっく…ちょっと………助け…」
Broooockに助けを求め手を伸ばし、そこで俺は意識を手放した
br side
シャークんにきりやんから貰った薬をツルッと手放した瞬間に被せてしまった。
やってしまったなぁと思い慌てて彼に近寄ってはハンカチで濡れた彼の髪を拭いたのだが…何かがおかしい。
これはずっと思っていたことだがきりやんが僕になぜ薬を渡してくるのか?
あいつはいつも自分の気になることややりたいことを考えて実験室で研究しては研究を成功させて終わり。となるはずだ。
なら、あの薬をきりやんは何のために作ったのか?
あの薬を渡されて直ぐに何が何だか分からなかったのでこれ何?と聞いたのだがきりやんは一言。神の薬だよ。と馬鹿なことをほざいて早足で逃げていってしまった。
実はこの話は数秒前の話だったりする。
そして今彼にその薬を被せてしまったのだが…
なんにも変わりは無さそうだ。安心安心。
と、油断していた。
shk「…アァッッ?!!!??///」
br「…う……ッ…」
シャークんから甘い匂いがして、彼がへなへなと崩れ落ちていくのを見て、確信してしまった。
運命の番なんて本当にいるんだと…
僕はアルファと言ってもそこまでオメガに対して何かと言った感情を持ったことがなく、ただ、ずっとシャークんが好きだった。
でもシャークんもアルファだし、アルファ同士の恋はあまり上手くいかないという。それを聞いたらどうも怖気付いてしまって彼と上手くやっていきたい僕は彼に思いを告げることを躊躇していた。
でも、彼から何故か運命を感じる。いや…これはもう感じるという話じゃない……シャークんと僕は運命なんだ…。
思わず僕は倒れてしまった彼に近づき抱き起こす。
小さくて僕の腕の中にすっぽりと収まってしまう彼が愛おしくてたまらない。これは僕の運命。きっと君は僕のために産まれてくれたんだ…そう思って疑わなかった。
今、首を噛んだら…君は僕の番になるのかな
シャークんと結ばれる。そんな夢みたいな話がそこに存在していたことに喜びを感じる他なかった。そして…僕は抱き起こした彼のうなじをそっとなぞって恐る恐る口を大きく開けて噛もうとしたところで
kr「…イッツッ………」
br「ぇ…なんで……」
きりやんがシャークんのうなじを守るように手でガードしていた。その手には僕の歯型がくっきりと残っていた。
kr「なんでじゃねぇだろ。Broooockはこんな無理やりシャークんの意思を無視して番になりたいのか?」
きりやんはそういうとシャークんのことをおぶり、僕の方へ向き直っては少し睨みつけた
kr「Broooockがいつまで経ってもシャークんに思いを伝えられなさそうだからきっかけを与えてやろうと思ったけど、ちょっとやりすぎちったな。ごめんBroooock、一旦シャークんは貰ってくよ。」
正常な判断ができなくなっていた僕は2人の後ろ姿を見守るしかなかった。
kr side
ふぅ。危なかった。と安堵の気持ちでいっぱいになった胸を撫でた。俺はBroooockに少し前にお遊び程度にしていた実験の副産物を手渡していた。
それというのも『自分に眠るΩ性を強く引き出すという薬品』だ。
だがこれはシャークんに対しては効きすぎてしまったらしい。彼は元から少し違っていてαとは診断されるがそれはΩの方が強いはずなのにαになってしまうという体質、というよりも今の化学が進んでいないための診断ミスのようなものだ。
だが、シャークんは極めてΩ性が強いはずなのにヒートは来ず少しのα性のおかげでなんとか身体を維持しつつなんでも出来る美しく守りたくなるΩのようなαへと変貌を遂げた。
そんな彼をBroooockが好きになるのは分からなくもない。だから少しは進展したらいいなという軽い気持ちで渡した薬がシャークんのα性をここまで壊してしまうとは思ってもみなかった。
kr「うっ…流石に薬飲んでても間近でこの匂いはキツイものがあるな…」
背負っているシャークんから甘い匂いがして辛い。なのにBroooockがこの匂いにあてられたらどうなる?
答えは単純だった。何より俺のこの手の甲の歯型が証拠なのだから、
kr「シャークん…?起きてる?大丈夫?」
少し揺さぶるとシャークんはうぅん…と小さく返事をする。意識はあるらしいな。と思っていると前からきんときが歩いてきているのが見え助けを呼ぶか。と彼に声をかける
kn「え??なんでシャークんからこんな匂いすんの?」
ケロッとした顔でなんともない態度をするコイツも色々おかしいな。と思いつつ事情を説明するとうわぁ。と短く失望の声を聞かされムッとした。
kr「うっせぇなぁ!!!そんな事言ってないで助けろよ!」
俺がそう言うとはいはい。と短く返事をしときんときはシャークんを俺の代わりに背負って医務室へと運んで行った。
その後を追いかけるように歩く俺は考え事をせずには居られなかった。
この俺達の所属している軍の性が歪んでいるという事実について