えー、pixivでrfmoの兄弟パロ見てて書きたくなったので書きます。短編集であげるには多分長くなっちゃうし、シリーズの方が楽かなと思って書いてます。
-設定-
加賀美家は元中級貴族。両親が「こんな子達要らない」と教会に捨てたことで長男と次男は人を信用できない時期もあったという。だが、領民からの人望は両親よりもあり徐々に人を信用できるようになっていく。
四男は、長男、次男、三男の3人が教会を出て街で生活を始めた頃に三男が拾ってきたという。四男も長男達と同様で人を信用することができなかったが、やがて兄達に心を開いていく。
長男:加賀美ハヤト(21)
弟達が大好きなお兄ちゃん(このお兄ちゃんのおかげで弟達は反抗期を知らない)。そしてゴリラ。
過去に捨てられた時の両親の顔を鮮明に覚えているため、王家直属の騎士団に入り、両親を見返そうとしている。
次男:加賀美晴(19)
こちらもブラコン。
弟達に勉強を教えまくって、ありえんくらいに頭の良い弟が完成する。
兄同様、両親を見返すために王家直属の研究者になる。ただ、自分が興味ないことはとことん無視するため、それが原因で怒られ、それを見た兄からも怒られることがしばしば。
三男:加賀美刀也(16)
ブラコンではないが、限りなくブラコンに近いロリコン。だが、別にロリに恋愛感情は抱かない。
文武両道で面倒見もいいが、度々見せる幼さから学校では“剣ちゃん”と呼ばれることがある(剣ちゃんの由来は剣を常に持ってるし、剣の扱いが学園トップクラスなため)。
将来は王家直属ではなく、皮肉を込めて自分の親の下で近衛騎士なんかをやっても面白いだろうなと思っている。
四男:加賀美湊[旧姓:不破](14)
お兄ちゃん達の事は好きだけど口に出して言うのは苦手なツンデレ。自分は本当の弟ではないし、血も繋がってないため、たまに自分がここにいていいのか心配になる。
物心つく前からとある研究所におり、実験体だった。そのため、痛みには鈍感。満月の日には羽が生えて鳥人になる。
お兄ちゃん達が無理しているのを見るのが嫌いで、自分も助けられるように将来は騎士を目指しているそう。
※この世界線のfwは頭がいいですが、現実とは違いますのでご理解のほどよろしくお願いします。
貴族パロですが、現代の要素も詰まってたりしますのでお楽しみいただけたら幸いです。
それでは行ってらっしゃい!
kg「ん…もう朝か…」
ベットで寝てる弟達の顔を見て思わず笑みが溢れる。ふと末っ子の湊のベットを見ると湊の姿が見えなかった。
kg「ッ!もしかして…」
慌ててベットから降りて足早にリビングへと向かう。
するとリビングに繋がっているベランダに湊が1人倒れていた。
kg「湊ッ⁉︎大丈夫ですかッ⁉︎」
fw「にぃ、ちゃん…?」
kg「ええ、私ですよ、ハヤトですよ」
彼の口元から流れ出てくる血を服の裾で拭きながら話すと湊は少し笑って「おはよ」と呟いた。
昨日は満月の日。湊が鳥人になってしまう日。忘れてた訳じゃない。私だって助けたかった。湊がボロボロになる前に。でも、湊に「俺も14やし、もう平気よ。兄ちゃん達に迷惑はかけられへんしな」と言って半ば強制的に部屋に入れられてしまった。多分、私達は湊が入れた睡眠薬が効いて眠ってしまったのだろう。
kg「ごめんなさい、私がもっと早く起きれていれば…月が沈む前に起きれていれば…」
湊の傷を直して、鳥人になるのも防げたのに。
私がそう言い切るより前に湊が口を開いた。
fw「ハヤト兄、俺弱くないよ。大丈夫、俺生きてるもん」
mc「そうですよ。心配しすぎなんですよ、ハヤト兄さんは」
kg「刀也…」
いつの間にか私の後ろに立っていた三男の刀也。次男の晴は私が目を離した時に港の手当てをしている。
fw「い”っ⁉︎ふっ…ぁう…」
hr「湊、我慢してってば。声出すと傷悪化しちゃうから」
fw「ごめん…でも痛いんやもんっ…」
mc「そうだ。湊、今日は一緒に街を回りましょう。丁度参考書買いたかったので」
fw「え、ほんま?やっちゃあ〜♪」
刀也の一言でさっきまで泣いていた湊がぱっと笑顔になる。
本当に私の弟達は末っ子の機嫌取りが上手だ。まあ、さらっと2人の時間を設けられてるのは癪だが。
hr「はい、終わり。刀也、街に行くのはいいけどあんまり無茶させてこないでね」
mc「分かってるよ、晴」
hr「兄さぁぁん、いつまで経っても刀也がお兄ちゃんって呼んでくれないんだけどぉ!兄さんの事はそうやって呼ぶくせにぃ!」
そうやって私の服を引っ張る晴はいつまで経っても刀也に自分の事を「お兄ちゃん」と呼んで欲しいそうで。
すると立ち上がった湊が晴の服の袖を引っ張っる。
hr「ん?なぁに、みな」
fw「晴兄、元気出してや?」(チュッ
hr「…へっ?」
晴がフリーズしている間に湊はにゃははと笑って刀也に着いていく。
hr「…兄さん見た⁉︎あの湊が、あのツンツンツンデレの湊が、僕に…!」
kg「ええ、見てましたよ。羨ましかったです…」
なんて言えば晴は嬉しそうにリビングに戻っていく。…湊が天然人タラシだと言うことを完全に忘れていた。
mc「湊、置いてきますよ」
fw「わ、待ってやぁ!」
小さい子供のようにバタバタと走ってくる湊を見ていると愛おしくて頬が緩む。血は繋がってなくとも僕のたった1人の弟で、僕の想い人。まあ、湊が好きなのはハヤト兄さんも晴も変わらないだろうけど。
fw「刀也兄が街に買い物なんて珍しいなぁ」
mc「そうだ、湊がこの間言ってたお店でお昼ご飯食べよ」
fw「え⁉︎刀也兄はええの?」
mc「僕も気になってたし、ちょうどいいよ」
fw「んふふっ♪」
湊が好きなものは多分兄弟の中で1番知ってる。歳だって2つしか変わらないし。だから、湊が喜んでる時に1番近くにいるのは僕がいい。なんて我儘はきっと聞いてくれないけど。
gk「あ!とやさーん!」
mc「おはよ。何してたの?」
gk「ちょっと買い物に…って、湊くん⁉︎」
ガッくんに突然名前を呼ばれてびっくりしている湊。そりゃそうだ、湊が最後にガッくんと会ったのは確か僕が12の頃。湊は10歳だったはず。あの頃の湊は知らない人を見るのが怖かったから、トラウマで何にも覚えてないよ、ガッくんの事。
fw「あ、えと…」
gk「やっぱり覚えてないかぁ。俺は伏見ガク、とやさんの幼馴染なんだよ」
fw「えっと、初めましてではないはずだから…取り敢えずよろしくお願いします…?」
語尾に?がついた状態で湊が返事するとガッくんが少し笑ってから僕の方を向く。
gk「で、とやさんは何で街に?」
mc「参考書買いに来たんですよ。あと外食をしようと思ってね」
gk「へー、俺は買い出しっすね」
fw「あ、俺ちょっと友達ん家寄ってきていい?」
mc「いいよ、待ってようか?」
fw「んーん、大丈夫」
そう言って友達の家に走って行く湊の背中を見送って少しゆっくり歩く。
当たり前だけど、湊も大人に近づいてるんだなと思う。昔は1人でいることすら嫌だって言ったりしてたのに。人に心を開いたばかりで幼かったから周りから大切な人々がいなくなるのが嫌だったんだろう。湊が毎日のように寝言で言っていた「待って、行かないで」と言う言葉。寝てても涙を流してるからちょっと不安になって兄弟全員で湊を抱きしめて寝たのを思い出す。
mc「…まだ、甘えてくれたっていいのに」
gk「?何か言った?」
mc「いや、何でもないよ」
密かに思ってたことをぽろっと口に出してしまって何事も無かったかのように歩きだす。
湊の隣で寝てるのは僕だけ。誰にも譲ったことはない。だから、湊が寝てる時に怖くなったら頼ってくれるのは僕が多い。
だから、湊の不安そうな顔も幸せそうな学校での顔も、今でもたまに寝てる時に涙を流してることも知ってるのは僕だけ。これだけは絶対に譲れない。“僕だけ”って言う特別だから。
fw「あ、待っててくれたんか?先行ってても良かったんやけど…」
mc「…可愛い弟ですからね、ちゃんと守ってあげないとね?」
fw「かわっ⁉︎///今日の刀也兄いつもと違うってぇ…///」
mc「…兄さん達にはあげませんからね?」
おかえりなさい!
どうでしたか?いやぁ、訳わからんでしょうね。
mcさん、誕生日おめでとー!(ボイス出せー!)
そしてヘックス、今までありがとう。ENで初めて好きになったライバーだったので悲しい気持ちもありますが、ヘックスがこれから歩む道に多くの幸があること願ってます!本当にありがとう!
それではまた次回お会いしましょう!今回も読んでいただいてありがとうございました!
コメント
2件
fwが末っ子だぁ!!!ありがとうございます!!めっちゃ助かります!!本っ当にありがとうございます!!