第3話
ども、アールです。
2週間ぶりぐらいかな? めっちゃ遅めだけどこの世界線は時間、時期とかはよくよく考えたらめちゃめちゃだと思います。もっと凝った作品作ってみたいけど今の自分には叶いそうにないです。設定もちょっと雑だし…。
***
イーストン魔法学校は生徒一人一人の実力や実績、固有している魔法など。その他の細かい個人情報などを魔法により自動で記録しており、その情報の保管は主に魔法局が行っている。
ワースの資料一つ一つに目を通していると、ある一枚の記録資料に目が留まる。
X月XX日 マドル家から除籍
「…どういうことだ? 何故除籍されている?」
あの父親がやったのか? 意味がわからない。
…ワースがいなくなった原因はこれか?
他にもアビス・レイザーから聞いた話によると、空いた時間にはいつも勉強をしていて、父親に認めてもらえるよう、価値のある人間にならなければいけないと言っていたそうだった。
「自分はもう用無し。だから此処を離れた、といったところだろうか…。」
***
ワースを捜索し始めてから1ヶ月ほど経った頃。
遠方に長期任務を任された。所謂出張だ。最近大雨が続いて地盤が緩み、現場に大規模な土砂崩れが発生しているからという理由らしい。私の固有魔法が砂であるから相性が良く、整備するのにも時間が短縮できるとか。
他にも理由があり、ライオが部下や他の隊にも任せた事が何度かあったが、何人かが音信不通となり、更には魔力探知も効かない始末。
「こんな時に任せてしまってすまないな。俺が直接向かっても良かったんだが、生憎違う仕事と重なってしまってな。」
「…おい、なぜそんな見るからに嫌そうな顔をする。」
「別に、面倒くさいなと思っただけだ。」
「…弟さんの件、気の毒だったな。だが、だからといって睡眠もほぼ摂らず、捜索に専念するのは体に良くない。」
「分かっている、そんなこと。」
「食事もあまり摂っていないんだって? この前の健康管理の診断。カルドの方が身長が低いのに体重はオーターの方が軽かっただろう?」
「せっかくの男前が台無しだぞ?」
「あいつの脂肪が多いだけだろ…。」
「ん? オーター、何か僕の悪口が聞こえた気がするんですが。それはちょっと酷くない?」
ワースが行方不明になってから、オーターはワースを捜すことにかかりきりになっていた。無邪気な淵源の被害での仕事もある中、あまり睡眠時間も食事も摂れていなかった。目元の隈が日に日に酷くなっていき、顔色が悪くなっていくのがはっきりと分かっていた。そんなオーターをライオはかなり心配していた。
出張はいつだと問うと、ニ週間後からだと答えが返ってくる。
「出張までまだ時間はある。お前が今やっている書類仕事などは俺が受け持つ。だからしっかり睡眠と食事を摂り、出張に備えておけ。」
「…感謝する。」
それだけ言ってオーターは席を外し、仮眠室へと向かった。
「ねえオーター? 話聞いてくださいよ…。」
「カルド、今回ばかりは許してやれ。今のオーターは気が気じゃないんだ。」
「…。はぁ、そうですね。困ったものですよ。ですが珍しいですね。オーターがあのようになるまで根を詰めすぎるなんて。」
***
ローブを脱ぎ、布団も掛けずベッドに横になる。視界には白い天井が広がった。ゆっくりと深呼吸をした。このままでは眼鏡が曲がってしまうかもしれないなと頭では分かっていた。だが、すぐに眠気がきて、眼鏡を外す気力もなくなった。
オーターがちゃんとした睡眠を摂ったのは1ヶ月半以来だった。
ここで一旦終わりです! オーターさん精神的にじわじわとやられてっていますね、良きです。
今日はテストが返ってきます。まず社会がボロボロだとして、自信があるのは科学と数学です。自分は理系なのでしょうか…?
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