テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
なつしろ
暇72×しろせんせー
解釈違い有
御預け
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
今日も何もない日で、家でゆっくりしていた。 ソファに寝転がってスマホをいじったり、 ぼんやり天井を見つめたり。 そんな時、突然Discordの通知が鳴った。
入ってみると、キルシュトルテがオンラインだった。 最強無敵連合の事務所の中でも、表ではあんな感じだが意外にと頼れるメンバーだった。 俺はdiscordに入って話すことにした。すると大学のことについての話になり相談をすることにした。
「やっぱ、皆に迷惑かけとるよなぁ……」
大学の講義が忙しくて、最近配信の頻度が落ちていること、 みんなに申し訳ない気持ちを吐き出した。 キルちゃんはYouTuberとしての他の人とは違った視点で、 冷静にアドバイスをくれた。
「焦らなくていいんじゃね。そこは みんなわかってるから。自分のペースでやればいい」
そんな真面目な相談をしていると、 突然サーバーに誰かが入ってきた。
「やっほー」
軽い挨拶とともに入室したのは、暇72——なつこだった。 誰でも自由に出入りできるような雑談サバなので驚きはないが、 俺は少しドキッとしてしまった。
なぜなら、俺が思いを寄せている人だからだ。 男同士というのもあって、これは誰にも言っていない。 今後言う予定もない。 勿論、本人にもだ。
キルちゃんも軽く挨拶を交わす。 俺は大学についての暗い話を続けているのが気まずくなって、 最近のお互いの近況を話す方向に転換させた。 キルちゃんも空気を読んでくれたみたいで、 その話に乗るように話を進めてくれた。 とてもありがたい。
なつこはなぜか女絡みの話をしだした。 最近好きな人ができたそうで、 「とても話が面白くて、言動が愛らしくて、顔も整ってる」と。 俺は胸が痛くなった。 どこを取っても勝ち目が見当たらない。 そもそも異性と同性で、もう決着は着いている。 比べるまでもないと落胆しながら、 俺は相槌を打ち続けた。
キルシュトルテは「いいな」と言わんばかりにリアクションを取る。 俺も波に乗るように深掘りをする。 するとなつこは、 「意外と近い人かもね〜」 と言った。
じゃあ俺達も知っている人なのだろう。 それはそれでまたくるものがあるけど、 「教えろよ〜!」と平常心を保つためにもテンション高めにいじるように聞く。
するとキルちゃんは時間を確認したのか「もうそろそろ寝るわ」 と言ってサーバーを抜けていった。
俺は気まずくなって、 「俺らもそろそろ抜けるか〜」 と言うと、なつこがすぐに返してきた。
「まだ話そうよ」
とてもずるい。 俺の事が好きなのと勘違いさせるほどに甘い声で、 俺だけに向けて言ってくる。 本当にありがた迷惑だ。
でも俺も意思の弱い人間だ。 突然言われた言葉に戸惑ったが、 「ちょ、ちょっとだけやで!」 と言ってしまっていた。
するとなつこは可愛く喜んでいる。 やはり視聴者がついてくる理由がわかる。
その後、「ちょっとだけ」と言っていた時間は3時間を超えていた。 流石に驚いてしまい、 惜しいところだがお互い忙しい時期なので解散することになった。
俺が先に抜けると、すぐにLINEの通知が来た。 なつこからだった。
おやすみ
短文だけど、優しさが伝わるその通知に、 俺は舞い上がってしまった。 暫くは寝れなかった。
次の日の女研である配信では、 テンションが高いねとコメント欄でチラホラ見受けられた。 その配信が終わったあと、 何も予定がなくゆっくりしとこと寝室に移動すると、 また通知が鳴った。
なんだよと身を捩らせると、 まさかのなつこからだった。
俺は驚き、すぐに既読をつけた。 それは夕飯のお誘いだった。
忙しい時期なのに俺のために時間を空けてくれるんだと、 嬉しくなる。 返事は勿論YES、すぐに返信をした。
言われていた所へ着くと、 手をこちらに挙げていた。整った顔が目立つ。 席に着くとたわいのない話をしながら早速料理を頼んでいく。 お酒も頼んでいて、届くと酔いが回ったおかげで話がより弾む。
それをあまりにも優しい顔で見守るから、俺は 少し照れ気味になって目を逸らしたり伏せ目がちにしてしまう。 これが所謂メロいというやつなのだろう。
すると向かい合って座っていた席に、 なつこはこちらの隣に移動してきた。 俺は困惑したが、お互い酔っているため何も発言をしなかった。
すると俺の目をみて顎を右手で支えてきた。 これはまさかと、俺は目をギュッと瞑った。 こんなドラマのような展開があっていいのか。
すると俺の頬に指が触れた。 恐る恐る目を開けてみると、 どうやら俺の頬にケチャップかなんらかのソースがついてたらしく、 それを拭っただけだった。
俺は思わず「……は」と情けない声が出てしまった。
するとなつこは「なにすると思った?」と小悪魔的な表情で、 俺の下唇を撫でてきた。
俺は顔を真っ赤にして胸を押し、 距離を取るようにした。 だが、それを返すようにこちらに寄ってくる。
心の中では満更でもなく、 押す力を緩めてしまう。
するとなつこは俺の口の端、 ギリギリに口をつけた。
「_なッ゛」
口にしてくれるのを期待してた俺は、 そんな声を出してしまった。
するとなつこは含みのある笑いで口を抑え、 「ここは酔ってない時ね?」 と言ってきた。
なんなんだもう!!
俺は心の中で叫びながら、 顔を真っ赤にしたまま、 なつこの隣で固まっていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈