「ぼ、僕は晴輝さんに投票しよう…」
「やっぱり、よ、妖狐だから……」
〔全員投票を終えたので結果を発表します〕
〔紘希さんに5票、莉奈さんに4票、晴輝さんに2票、紗友さんに2票だったので、紘希さんが処刑されます〕
〔紘希さんは直接死体置き場まで来てください。〕
「や、やっぱりそう上手くはいかない…か…」
「きょ、今日はどうしよう…」
「き、昨日悠羅さんを守っちゃって守れないからゆ、祐穂さんにしよう……」
〔誰を守りますか?〕
「祐穂さんを守ります」
〔わかりました〕
「はぁ…」
ピロン
その瞬間、通知音が鳴った。
紘希『今から通話をかける』
紘希『録音してグループに送ってくれ』
グループとは初日に参加者で作ったグループトークのことだろう。
『わかった』悠斗
すると、電話がかかってきた。
僕は録音機能を音にしてじっと音を聞いた。
『き、来たぞ!どこにいるんだ!』
『ここだよ。来てくれてありがとう。早速、死んでもらおうか。』
『その前に、お前について知りたい。』
『どうせすぐ死ぬのに?』
『モヤモヤしたまま死にたくない!』
『まあ、そこまで言うなら仕方ないかな。答えられるやつなら答えるから、質問していいよ。』
『お前は誰だ。』
『おー、ズバッとくるねー。うーん、共犯者…とでも言っておこうか。』
『共犯者ってことは他にもいるってことか?』
『まあ、5人くらいでやってるね。』
『そいつらは俺らとは関係ない人物なのか?』
『……』
『君達の中に、この人狼ゲームを考えた黒幕がいる。』
『それは誰なんだ!?』
『さすがにそこまでは教えられないかな。』
『じゃあお前はその人となんの関係があるんだ?』
『まあ、悪友…みたいなものかな。』
『どうしてこんな事をやっているんだ?人殺しなんだぞ?』
『ははは…断れなかったってのもあるし、楽しそうだった…ってのもあるかな。』
『人殺しが楽しそうだった……?!』
『まあ、すぐにわかるよ。じゃあ、そろそろ処刑を始めよう。』
『…!!』
『だーいじょうぶ。眠らせてから殺すから。』
『んっ…!!』
『はーいおやすみ〜』
『……』
『あー、やっぱり通話繋がってたか。なんか怪しいなって思ってたけど。』
『通話相手は悠斗か…』
ブツッ
「……」
「と、とりあえずグループトークに送ろう……」
そして病はグループトークに録音を送り、それぞれが黒幕について考えた……
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