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輝と猫

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輝と猫

1 - お迎え

♥

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2025年02月24日

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【 あかねこと輝くんのはなし 】


現パロ?みたいな感じです。

輝くん祓い屋じゃないし茜はケモ化してます。

恋愛感情もないので輝茜とは言えないかも……?

















猫を飼い始めた。


三ヶ月程前、会社の内定が決まった僕は、突然親に 『 就職したのだから家から出て自立しろ 』、と言われたので、仕方なく一人暮らしをする羽目になってしまった。親の意図は分かる。恐らく僕がいつまで経っても弟妹離れをしないこと、そして僕の生活力がほぼ皆無に等しいことを心配してのことだろう。まあ確かに、母も弟もずっと一緒にいれる訳では無い、けど。

今まで五人家族でわちゃわちゃと騒がしく過ごしていたせいで、あまりにも一人が静かで堪らない。別に一人は嫌いじゃないけど、かと言ってずっと一人は嫌だ。


ので、ペットを飼うことにした。猫にしたのは消去法だ。僕含めて、家族は俗に言う犬系だからもういいかな、となって犬は却下。爬虫類やハムスターは夜行性が多いらしく、夜は静かに寝たいのでこれも却下。それで、猫。

ただ、これも一つ懸念点があった。それは…


「…ぅわっ、…また嫌われちゃった…。」


そう、僕は猫、というより動物全般に絶望的に好かれない。避けられるならまだ優しい方で、酷い時は顔をズタボロに引っ掻かれる。ペットショップの猫も保健所の猫も見てみたけど、僕が近づいても逃げない子は中々お目にかかれなかった。だから、結構諦めてたんだよね〜。

でも、三つめだったかな。のペットショップで、店員さんにこの悩みを話したら、一匹だけ紹介して貰えた。

ハチワレ、って言うのかな。普通より少し小さいくらいの大きさの男の子で、凄くぶっきらぼうな猫だった。人懐っこい訳では無いが、僕がだっこしてみても、離れていくことも暴れることも無い。きっともうこんな子見つからないだろうって、そこからはもう即決。

店員さんが色々準備してくれている間に、試しに頭を撫でたり、顔をつついたりしてみた。でも、やっぱり逃げない。嫌そうな顔はするけど。


「すみません、お待たせしました。では早速お手続きの方を…。」


「あ、はい。お願いします。」


高校時代から結構バイトしてたし、お金は特に困ることは無かった。手続きが終わったあとは首輪とか、人気のペットフードとか、猫用のおもちゃとか、あと生活に必要な諸々を買って足早に帰宅した。帰り道に見た茜色の夕日と、光の屈折によるものなのか、水色に佇む雲が綺麗で、それがこの子の目の色とそっくりだったから、名前は『あかね』にした。若干女の子っぽい名前だが、まあいいだろう。どうせ猫には分からない。


帰宅して、籠の扉を開ける。最初は出てこなかったが、とんとんっ、と指で入口の方を叩くと、面倒くさそうにのそのそ出てきた。やる気ないなあ。試しにあかね、と呼んでみると、ゆっくりこちらに顔を向けて、こてん、と首を傾げる。恐らくまだ名前であるという認識は出来ていないのだろう。


「お前の名前だよ、あかね。」


つん、と頭をつつきながらそう言うと、 理解したのか相槌を打つようににゃあ、と鳴いた。頭を撫でると、やっぱり少し嫌そうな顔をする。でも逃げない、優しい猫。


「これから宜しくね」


これは、寂しがり屋の飼い主と、賢い一匹の猫の話。

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