テラーノベル
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イルミネーションが街を照らし、賑やかな雰囲気を醸し出していた。
七「…きれい」
わたしは独り言を呟き、イルミネーションに見とれていた。
「今年も綺麗やなぁ…」
後ろから声が聞こえ、咄嗟に近くにあった、障害物に身を隠した。
七「…びっくりして咄嗟に隠れちゃったけど…大丈夫だよね、」
わたしが隠れていると、どこからか現れたヤブクロンがやってきた。
七「…どうしたの?もしかして、お腹すいた?」
わたしがそう問うと、ヤブクロンが嬉しそうにしていた。
七「…持ってないや…買いに行ってくるね。」
わたしがそう言って、身を出した瞬間、さっきの声の主が現れた。
「あ?こんな所にガキがおるぞ?」
「お前さん、夜は危ないから早く帰りや」
七「…」
知らない人に声をかけられ、威圧感を感じながら、その人をじーっと見ていた。
「…なんや、オレの顔になんか付いとるか?」
七「いや…その…」
わたしが言いかけた時、わたしの後ろから誰かの足音がした。
「なにしてるの?カラスバ?」
「…夏か、このガキがオレのことをずっと見ててな…」
「…怖がってるんでしょ」
夏さん?が、わたしの目の前に来て話しかけてきた
夏「大丈夫?怖かったよね?」
七「は、はい!」
カ「…なんや、怖がってたんかい」
夏「いかにもヤーさんって感じの見た目してるからでしょ…」
夏「家は?もしかしてない? 」
七「あります…」
夏「そう、じゃあ帰ろっか」
七「…ひとりで帰れる…から…大丈夫… 」
夏「?そう、気をつけてね」
わたしはその場から離れ、家へと向かった。
カ「なんや、めちゃくちゃ懐かれてたやん」
夏「ありがとう。」
カ「んで、あいつ誰や?どうせ知り合いの子供とかなんやろ」
夏「…最近勘鋭くなってますよね?」
カ「お陰様でな。」
夏「あの子は…子供時代の私って言っておこうかな?」
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メリークリスマース