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「涼太、どうかした?」
「うん? 何でもないよ」
「誰か、帰ってきた、の?」
「大丈夫、まだ来てないよ」
来てないよ、ではなく出て行ったが正解なのだが。
そんなことは言わなくてもいい。
「帰って来たらどうするの?」
「…離れたくないけど、離れる…」
佐久間の少し寂しそうな声に
「それは無理だね、俺が離したくないし」
宮舘は柔らかく微笑みながら返す。
「…りょうたぁ…」
甘えた声で名を呼ばれ佐久間に視線を落とす。
「ここ、楽屋、だけど?」
「知ってるよ?」
「…しばらく入ってこないだろうから…いいか…」
ドアにチラリ、と目をやってから微笑むと佐久間に顔を近づけていった。
「あれ、翔太にふっか、何してるの?」
こちらに歩いて来る阿部の声だ。
「あ、いや、それはそのー、えっとぉ」
「あれ?静かになった」
楽屋の中の音を会話をひとつも聞き漏らさないようにと聞き耳を立てていた渡辺が小さく声を上げた。
「もう何でもいいけど、中入る…よ…」
楽屋のドアを開けてすぐに閉めた阿部。
珍しく取り乱しいるのか、顔が赤い。
「え、え、え、ど、どういうこと?」
「ああ、阿部ちゃんも見ちゃったか…」
渡辺が、阿部の肩に手を置く。
「いや、なんで…? …キス、してたんだけど」
「「は!?」」
「なんでふっかも翔太も驚いてるの? 見たんじゃないの?」
「いや、俺らがみた時はただただイチャついてただけ」
「とりあえず、話し聞いてみよう」
再びドアノブに手をかけてゆっくり扉を開けた。
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