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クリスタルの場所なんて知らない。だけど、映画鑑賞ルーム・・・事件の始まりの部屋ならヒントの1つくらいあるだろう。そう思い、そこまで走った。
その部屋は2階からも入れたため、2階まで登り、安全そうな道を歩いた。
部屋はかなり悲惨な状況だった。1階は浸水しており、椅子には血塗れの遺体が縛り付けてあった。
相変わらずスクリーンには人形が映っていた。よく見てみると、人形の横に文字が書かれていた。
「推理のピースが集まれば痛みが始まる。暗闇に独り、悩み苦しむ。だけど結局終わりは同じ。得るものは何も無い。」
意味はわからなかった。だけど多分、これは私に向けて書かれたもの・・・な、気がする。
突如、スクリーンにノイズが走り、不快な音が鳴り響く。
音が鳴り止むと、スクリーンには何も映っていなかった。もしかして、この船全体が私に何かを訴えかけているのか・・・?考えれば考えるほど分からなくなっていった。
後ろから急に足音が聞こえてきた。振り返ると、誰かが立っている。でも、部屋と部屋の外の光の当たり方が悪く、その人の顔が見えない。だけど、その人が斧を持っているのは見えた。
そしてその人は、聞き慣れた声で言った。
「見つかっちゃったかな?」