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しばらくして、俺は仕事をクビになった。
彼がこの世から姿を消した、あの瞬間に
俺の中で何かが切れた。
そこから、仕事でミスが続いた。
クビになったのは、それが原因だろう…。
もう、何も出来ない。
何もしたくない。
誰とも会いたくない。
誰も、愛せない。
…ただ、この家だけは残したかった。
俺と彼の大切な思い出が詰まってるから。
仕事を無くした今、俺は、ずっと家にいる。
そして
泣きたくないはずなのに、
目から大量の水が溢れ出した。
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カリカリカリッ
sm「………ん、?」
ふと、窓の外を見ると、
一匹の黒猫が、此方をじっと見つめていた。
黒猫…か。
sm「…縁起悪っ、」
そう思い、カーテンを
ピシャッと閉めた。
しかし、
次の日になっても、その黒猫は
昨日と変わらない姿勢で
窓の外から家の中を見ていた。
次の日も
その次の日も
ここ数日ずっと。
…
何を思い立ったのか分からない。
でも、気づけば俺は
黒猫の前を塞いでいる窓を開けていた。
『ニャーッ…』
“黒猫”が尻尾を揺らしながら家の中に入ってくる。
悲しげな鳴き声で、鳴きながら、
猫が涙を流していた。
sm「……」
_______お前…ぶるーく…か、?
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コメント
3件
うわぁぁぁ声ないはずなのにbrさんってわかるsmさんさすがぁぁ😭愛の力ですね(??)
なるほどそういう事だったのか…!!
黒猫が涙流すなんて… ぶるさんなのかなぁ…