主要登場人物一覧
望月輝人(26)…3代目主人公 近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
片倉陵(21)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
河内慶六(23)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
松山和也(21)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
松浦風雅(33)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班主任
水島慶太(30)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属正隊員
赤木龍一(47)…近畿方面隊警備科第4区域第4区域機動第1作戦班班長
藤原克巳(30)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属正隊員
三島和志(50)…近畿方面隊長
岸田正龍(38)…国家保安庁地方方面隊統括官
長内貴也(66)…国家保安庁初代長官 死亡
事件発生から1週間がたった。
犯行時に使われた乗り捨てられていた逃走車両のドライブレコーダーの映像から犯人の正体が突き止められた。
警視庁は国家保安庁に対して民兵組織ペガサスの仕業と説明した。
説明を受けた国家保安庁は、上空からのペガサス事務所の捜索を開始した。
そして、事務所の場所が判明すると国家保安庁は管轄内にペガサスの活動拠点がある近畿方面隊に指揮本部を設置した。
そして事件発生から1ヶ月後
近畿方面隊には警視庁、大阪府警から警察官がそして国家保安庁総監本部から隊員が派遣された。
「警察庁の村方と言います」
村方は近畿方面隊長室に挨拶を行った。
「どうも。近畿方面隊長の三島と言います」
そう言いながら三島は村方に握手を促した。
しかし、村方はそれをスルーした。
「警察と国家保安庁の協力のもと今回の作戦を遂行したいと考えています。そのためにも警察官と国家保安庁の方達との溝を作りたくない。私はそう考えています」
「もちろん。私も同感です」
三島が言うと村方は顔をしかめた。
「今回の作戦の指揮は誰が行う予定ですか?」
村方が聞くと三島は机の引き出しから1枚の紙を取りだした。
「岸田方面隊統括官です。」
「どうして彼はここにいないのですか?初対面での挨拶は礼儀では無いでしょうか?」
「そ、そうですね。多分忙しいのかな笑笑」
三島が言うと村方はそのまま部屋から出て行った。
その頃
第1会議室では警視庁、大阪府警から警察官、国家保安庁総監本部、近畿方面隊の隊員らが集まっていた。
「楽しみだな。こんなでかいの中々ねーぞ笑」
河内が言った。
「それはそうなんだけど、俺ら準隊員がこんな大事な作戦に出れるのか?」
片倉がつぶやくと赤木がやってきた。
「今回の作戦だがな。出動する準隊員をこの場で決めたい。今回の作戦では殉職率も高く非常に危険な現場に出動する事になる。無駄な犠牲者を出したくない。実力のある者だけ、今回の作戦に参加させる。」
そう言うと赤木近くにいた松浦に声をかけた。
「あれ持ってこい」
「それならここに」
そう言うと松浦は赤木にファイルを渡した。
「ありがと」
そう言いながら赤木はファイルを手に取った。
「卒隊試験の評価順に2人決める。まずは松山、そして望月。以上だ。他の者はここで待機だ」
そう言うと赤木はファイルを持ったまま部屋の奥へと消えていった。
「くっそ。」
片倉が呟いた。
「なになに笑笑お前ら外れたの?今回の作戦に」
水島が聞いた。
「はい。まーでも死ぬ確率減ったんで俺的にはいいかなーって笑笑」
河内が言った。
「その通りだ笑じゃあ俺らはここで仲良く待機しとくか。俺も外れたんだよ笑」
そう言いながら水島は近くの椅子に腰掛けた。
「赤木さん。先程、警察から連絡がありまして。」
岸田は声を抑えながら赤木に声をかけた。
「何だ?」
「指揮本部を近畿方面隊から大阪府警に変更して欲しいと。それが無理なら警察からさらなる増員を行いたいと」
「なぜ俺にそれを言う?統括官じゃないのか?」
「そうですけど。信頼できる先輩に相談したいなと」
「そうか。警察からの要請を聞きお前はどう思う?」
「おそらく、警察は主導権を握りたいのかと。マスコミも既に大騒ぎしております。令和史に残る最大最悪の事件だと。ですから警察はこれを解決し低下しつつある地位をあげようと…私はそう思います」
「警察は、こんな時でも立ち位置を気にするのか。こちらに逮捕権は無い。警察がそういう態度ならこっちは皆殺しをするまでだ。そう伝えろ。国保主導で今回の作戦は行うと。」
「わかりました」
そう言うと岸田は会議室から出ていった。
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