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第二話 未だに起きない少女 前編
………………………
[夜遅くに失礼します]
そう言うと、門を開く、
後ろには、天夢を大事そうに抱えた者と
莉狐の死体を抱えた者がいる。
……………
暫く経つと、兵を二人連れた者がやってきた。
[…ん?誰だ、お前は?]
[私は、莉狐の双子の兄のおかしいですね、此処に来ると連絡を入れたのですが]
[連絡は来たが、莉狐が来るって言ってたろ?]
と言うと、抱えられている莉狐を見る
[…莉狐に何かしたか?]
途端に声が複数人が交わった声になる
[いいえ、貴方も、知っているでしょう?
今回は、暴走し、亡くなっただけです
そして、莉狐の後ろにいる、
天夢の身体に宿りました]
[そうか…莉狐が死んだのは残念だが、
何で来たんだ?]
[莉狐が天夢を助けてあげて欲しいと言うので、
家を襲撃して、天夢を連れてきたのですが、
帰る所が無くなってしまったので、此処を頼ろうかと]
[ん〜、俺はいいが、爺が許すかどうかだな]
[其処を御願いしても宜しいですか?
[まあ、いいぜ!ちょっと待っててくれな]
そう言うと、二人の兵を置いて、屋敷の中へ入っていった
暫く経つと、屋敷の門が開き、
[いいらしいぞ〜!]
と声が聞こえる。
[有難うございま…]
[だが、天夢?だったか
暴走されても困るから、地下牢に入れる、
それでも良いなら、入れても良いらしいぞ]
[…どうしましょうか………]
(…外で死ぬよりマシでしょうかね…
もし、天夢が莉狐の様に人肉しか食べれないのなら、
此処で協力して貰って、肉を調達すればいいですかね…)
[お願いします
天夢には悪いですが、飢え死にするよりはマシでしょうから]
[そうか、じゃあついて来てくれ]