テラーノベル
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やばい、どうしよう、
なんて答えればいい。
目が合っている。
冷や汗が頬を伝う。
とりあえず、目を離さなきゃ、
そう思って無理やり目をそらす
「(もう見て見ぬふりはできないよ)」
諭すように話してくる
コイツマジでどうしてやろうか
それから5分たったが、
話す口が止まらない
「(無視しないでー…)」
霊があーだこーだの前に、そもそも授業に集中出来ない。
「先生、お腹痛いです…」
「おう、行って来い」
恥ずかしさ承知でトイレへ行く
「(あぁ…逃げる気?)」
案の定ついてきた。
トイレに入った瞬間、俺はアイツに
くるりと振り返る
「(うわっ…)」
「お前何なんだよ!」
「(えへへ…やっぱり見えてたんだね)」
「授業中に喋りかけてくんな!」
「(無視するのが悪い〜…)」
確かに俺が無視してるのが悪いな。
…いやいや、コイツが授業中に喋りかけてくるのが悪い。
「俺は学生だぞ?」
「(だから?)」
「だからって、おま…はぁ…」
話す気も失せる。
「いい加減にしろ!」
壁ドン…のようなものをする
好きって感情じゃねーぞ
「(わぁー、こわ~い)」
「俺は真面目に言ってんだよ!」
「(………分かった)」
はぁ…分かってくれたか…。
安堵のため息をつく。
って、こんなに喋って大丈夫か?俺。呪われたりしねーかな?
大丈夫かな…。
「(授業中は話しかけないね)」
笑顔…のようなものを見せる
目に光はない。
「ずっと話かけんな」
「(だって…ずっと1人ぼっちじゃん)」
「うるせーっ」
イライラするっ!なんだよ、
ぼっちで悪かったな! はいはい!
イライラして、
俺はすぐに教室に戻った
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