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「_____ってことだ、どうだ、解ったか?」


「おにーさんが今すぐ自首しても極刑だッてことは。」


「そーかよ、ンで極刑が確定してる男の隣で手前は呑気に寝てるンだが?」


「あれ、そっか。まァ良いや。」


いたずらっ子の様に表情をころころ変える男。本当に凶悪犯罪者なのか、?


丸椅子に腰を掛け、膝に肘を立て、顎に手を当てて此方を見ている。


男性は此れでもかと言うほど顔立ちが整っており、こういう人間が好みな方は一目惚れ、と謂うものをするのだろうか。そう思うくらい恰好良かった。


驚く位、絵に成っていて。


不覚にも見惚れてしまった。


見れば少し此方を伺っていて。少し血色が良くなった耳を見れば見すぎてしまったことくらい、簡単に解ってしまった。


少し計り見すぎてしまって申し訳なくなる。


気まずい雰囲気がながれ、、、、ることはなかった。


ノックがされたからだ。


「やァ中也くん___おや、目が覚めたのかい?」


支配者。


その単語が不意に脳裏をよぎった。


ああ。この人が、


納得がいく。


にっこりとしているがかけらも笑っていないその瞳。


幹部である中原さんを下の名前、、其れも下の名前で呼ぶ人間。


堂々とした態度。


どれをとっても、彼よりも立場が上であることは明確で。


「気分はどうだい?」


そんな風に体調を気遣われるとは思ってなかったんだ。


だから許して欲しい。


「は?え、は?」


なんて、云ってしまったことを。


○。.___________


中也くんに医務室に運んでもらったのは良かったんだけどねえ、


少し、淋しげな表情をしていたのに気が付かないと思ったのかなあ。


何にせよ、少女が何故彼処に居たのか教えてもらわなければね。


「リンタロー!ケェキ食べたい!」


「あっエリスちゃん私今から医務室に行ってくるねェ」


「ケェキ出してからでいいじゃないっ!」


「えェ、だって私エリスちゃんがケェキ食べてるとこ寫眞取りたいんだもの」


「何時も見てるじゃない!」


「うぅ、、、仕方ないなあ、、、、」


「やったぁ!リンタローありがとう!!」


そう言うと途端に上機嫌になり満面の笑みになるエリスちゃんを見ながら先程買ってきたケェキをエリスちゃんにあげる。


さて、医務室にいくか。


扉を開け、、、、


振り向くと其処にはショートケェキを美味しそうに頬張るエリスちゃんが。


「うう、、、」



「リンタロー気持ち悪い」


そんな声を背中越しに聞いてから医務室へ足を運んだのだった


○。.______


医務室が見えてくる。


少女が起きたのか中也くんとの話し声が聞こえてきた。


躊躇なくノックをし、扉を開き中に入る。


顔色は未だ多少悪いものの回復したようだ。


「やぁ中也くん________おや、目が覚めたのかい?」


此方を見た少女は抜け殻によく似た、伽藍洞な瞳をしていた。


此方を何の感情もなく見つめ、思考する。


少なくともそう見えた。


「気分はどうだい?」


私に話しかけられるとは思っていなかったのか僅かにその薄い色をした瞳を戸惑わせ、此方を見る。


「は?え、は?」


混乱しているのが見て分かる程慌てふためいていた。


終いにはどうすれば良いのか判らなかったのか中也くんの事を見て助けを求め始めたので少し笑ってしまった。


○。.______


終わったあああああああああ!!!


ど、どうしよう。

これ絶対不快に思われたよね、!?


どうしようどうしよう、、、頼れる人は____


視線は自然と中也さんの方へと向かった。


ぱちり、と目が合う。


何故此方を見る?という顔をした後、はっ、とした。気がついたのか何なのか気まずそうというか苦笑と言うか、、、なんとも表現の為難い表情をしたのだった。


ふっ、、と音がする。

音の主を見れば笑っていて。


目はまるで、そう、見間違いでなければ、自らの子を見るような温かさを備えていた。


先程の硝子のように冷たく鋭かった瞳が、だ。


何がなんだか判らず、前世からの特技、愛想笑いをして誤魔化したのだった。

○。.________


中也はイケメンだよね((

表情筋、動いていなかったようです

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