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桃 「橙…」
桃 「今年も今日で最後だね」
橙 「うん」
橙 「何しよっ…うわ!」
桃ちゃんが急に抱きしめてきた。
俺を抱きしめる桃ちゃんは、泣いている気がする。
橙 「どしたん?なんかあった?」
桃ちゃんの背中をさすりながらそう聞いてみたけど、彼は俺の肩の上でブンブンと首を振る。
橙 「辛いことあったん?」
橙 「嫌なこと?」
橙 「俺がなんかしたとか?」
どうやら全て違うらしい。
それ以上は何も言わず、俺は桃ちゃんの背中をたださすり続けた。
しばらくすると、桃ちゃんの方から話し出した。
桃 「あの…あの..ね」
橙 「うんうん」
桃 「俺…ね..」
桃 「橙…に…何もできてなかった…」
橙 「そんなことな…」
桃 「そんなことあるもんっ…」
橙 「どうしてそう思うの?」
桃 「だって…だって…
橙、辛そうだった…
今年…大変そうだった、のに…
俺の、前ではいつも明るくて…
わかってた、のに…助けられなかった…」
橙 「俺のこと、そんなに心配しててくれたんやな」
橙 「ありがとう」
桃 「ごめん…いつも俺ばっかり…」
橙 「桃ちゃんのその気持ちだけで十分伝わる」
橙 「桃ちゃんが謝ることない」
桃 「…来年も、ずっと隣にいてね」
橙 「もちろん!」
桃 「…迷惑だって、かけていいんだからね」
橙 「それはなるべくしたくないなあ…w」
桃 「いいから迷惑くらいかけろっ!バカっ!」
そう言って俺をポカポカと叩く桃ちゃん。
その姿を見ると、いつもと変わらない日常こそ、楽しかったりするもんだなあ、と思う。
今日が最後だからって、特別なことをしなくても良い。
ちょっぴり、特別なことをしたくなる気持ちもあるけどね。
橙 「桃ちゃん今日何食べる?」
桃 「ん〜肉!」
橙 「相変わらず大雑把やなぁw」
桃 「いいでしょ!別に!」
橙 「はいはい…w肉ね?」
桃 「うんっ!」
そんなこんなで、今年は少し大変なことも多かったけど、何とか楽しく過ごすことができました。
来年も、なんだか楽しくなりそうです。
…彼といれば。
〜Saya💗🐱より
今日もここまで見てくださり、ありがとうございました!
今年度はこの作品で終わりとなりますので、この場を借りて感謝をお伝えしたいと思います。
投稿を始めてから約一ヶ月半くらいで、フォローしてくださる方がこれだけ増えて、作品をみていただけていることに、本当に感謝しかありません。いつもありがとうございます!
来年も続けていきたいと考えておりますので、ぜひ応援していただければと思います🙇♀️
それでは、皆様良いお年をお過ごしください☺️