テラーノベル
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色とりどりの蝶の翅
触れたらすぐに壊れてしまう
その翅の鱗粉を塗って
切り裂いた翅を飾れば
私でも美しくなれるだろうか
ゆらゆら飛ぶ美しい蝶たち
眼状紋に迷彩色や警戒色
彼らにとって身を守るためのもの
派手な色は相手を威嚇し
地味な色は相手から身を隠す
残念ながら人間は
それすら美しいとしか感じなかった
食べるためではなく
飾るために蝶を捕獲し
見世物にして博物館に飾った
人間は嫉妬した
一対の美しい前翅と後翅をもち
曲線的に飛び回る蝶を
世代を重ねても歪むことのない
完全で完璧な芸術
人間の作り出す不完全さとは違う
意図的に美しさを生み出す中で
美しくないものも生まれる
蝶にはそれがない
人間が蝶の翅に恋焦がれ
再現しようとした故に
美しい模様は生まれた
私は蝶を纏う
コメント
4件
今回もめちゃくちゃ良かったです!!!! どうやら語り手は蝶の翅について 語っている様ですね… 蝶の羽(翅)は天敵に食べられない為に 警戒色や保護色をしているのですが 人間達はソレを端的に綺麗・美しいと感じ 観賞用に標本にしている… その事に関して語り手は 人間が綺麗な蝶に対して嫉妬をしていると 考えている様ですね… 確かに…人間から見れば蝶はどの個体でも 綺麗で絵になりますからね…
わあ…「翅」、とても美しくて切ない詩でした🦋 蝶の翅が持つ“防御の意味”を、人間はただ「美しい」としか見られず、飾るために捕まえてしまう。その無理解と嫉妬の描写に胸がぎゅっとなりました。 「私は蝶を纏う」という最後の一行、誰かの不完全さごと美しさに変えようとする切実な決意のように響いて、じんわり残っています🌙
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