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ぷりん
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🩷side
今日は5人が集まる日、新曲の振り入れだった。もう集合時間が過ぎている、楽屋に1人だけいなかった。
🤍「太ちゃん遅くない?いつも早いのに」
❤️「太ちゃんが遅刻なんて珍しいね、寝坊かな?」
💛「あいつのことだから大御所とかに捕まってんじゃね?知り合い多いからな…」
それならいいのだが…俺はずっと胸騒ぎをしている。俺の感はよく当たる、だから余計に心配だ。
俺は頭を抱えていると楽屋の扉が勢いよく開いた。
💙「っ、ごめんなさい!遅れました…」
💛「なんで遅れたの?」
太智はとても焦った様子だった。この感じ寝坊だな…仁人も勘付いたのか、少し怒った様子で太智に質問した。
太智の顔をよく見るととても健康そうな顔色ではなかった。これは体調不良か…
💙「ね、寝坊です…」
💛「はぁ、今日は時間に余裕があるからいいけど、みんなも忙しいんだから時間には気をつけて」
💙「う、うん」
💛「さ、やろっか」
リーダーの掛け声の合図でおのおの座っていた椅子から一斉に立ち上がる。
太智の体がグラッとふらついた。俺は見逃さなかったぞ…おそらく心配されたくないのだろう、大事な新曲の振り入れだから余計休みにくかった。
だから俺はみんなにバレないようにこそっと太智に聞いた。
🩷「おい、お前体調悪いだろ。無理すんなよ」
太智はビクッと体を震わせ、俺をびっくりしたような顔で見る。俺に隠し事なんて100年早いんだよ。
💙「はやちゃんには誤魔化せないね、でも今日は大事な振り入れだからみんなに迷惑かけれない」
そう言って太智は鏡の前に立った。
俺は太智の表情を見て思った。
お前は誰よりもアイドルだ。
振り入れが始まって1時間、順調に進んでいた。太智は体調が悪い雰囲気など見せず、なんなら本調子かってぐらい体が動いていた。
太智の首に流れる大量の汗だけは熱があることを示していた。
🩷(アドレナリンだ、集中が切れたらしんどくなるぞ…)
最後は通しをするそうだ。曲が流れ始めたのだが…ドン!と音を立てて太智と柔太朗はぶつかった。
鍛えている太智に正面からぶつかられたら耐えられるはずもなく、柔太朗は勢いよく倒れてしまった。
🤍「っいた!」
❤️「柔!」
舜太はすぐに柔太朗に駆け寄った。太智はぶつかってしまったこととダンス中の移動の方向を間違えてしまった事実を信じられず体が動かずに固まっていた。
太智が振りを間違えるなんていつぶりだろうか。太智は少しずつ顔が真っ青になって行く。
💙「じゅ、じゅう!ごめんっ!、」
太智は柔太朗に駆け寄りずっと謝っている。
🤍「大丈夫だよ、これぐらい。太ちゃんこそ大丈夫?」
柔太朗は優しい、自分がぶつかられたのにも関わらず相手を心配する。だが、太智にはこの優しさを棘に変えた。
💙「うん、ほんまごめん、泣」
みんなはびっくりした。太智が泣くところを久しぶりに見たのだろう、しかもこんなことで泣くなんて。
💛「だ、だいち?疲れてるんだよね?一回休憩しようか」
仁人も落ち着きをなくし、太智の涙に動揺している。今の太智には仁人の心配もプレッシャーに変えていた。
太智はただの熱じゃこんな涙もろくならない、まさか…
💙「っやだ!ぼく、まだできる!やまないで!!泣」
💛「え、だい…ち?」
やっぱりか、太智はストレスと熱が混じると赤ちゃん返りする。なぜ俺が知っているかと言うと、デビューする前の寮が太智と同じ部屋だったからだ。あの時はよく赤ちゃん返りしていた。
🩷(あの可愛い太智がまた見れるのか…)
まだやだ!やだ!と泣きながら仁人の腕に抱きつきながらも転がる太智。こう言う時は、
🩷「だいちゃん、俺たちも疲れてるからさ。だいちゃんが元気でも俺たちは休憩したいなぁ、、、」
💙「そ、そうなん?じゃあ休憩する…」
ほら、俺たちを理由にすれば言うことを聞いてくれるのだ。
💛「…さ、太智移動しよっか」
💙「だいちいやぁぁ泣、だいちゃんなのぉぉぉ!泣」
💛「……ん?え!?」
やばい、太智の上目遣いを喰らってしまった。仁人、戦闘不能。
🩷「だいちゃん、仁人を困らせないで?」
❤️「はやちゃんなんでそんな感じでいけんねん」
🩷「俺はこの太智の姿を知っているからな!ははっ、羨ましいだろ」
🤍「そう言うのはいらないから、、、赤ちゃん返り?してるね」
💙「はやちゃ!だっこ!」
太智が俺に向かって両手を広げる。まじ可愛い、俺だけの特権だったのに…
太智は正直言って重いから出来るだけ抱っこしたくないけど…ま、いっか。
って熱くねぇかこいつ。こんなに熱あったんかよ。
💙「は、はやちゃん…しんどいよぉ泣」
❤️「太ちゃん熱あったん!?俺、スタッフに言ってくるわ!!」
🤍「俺はタオル冷やしてくる!」
そういってバタバタと楽屋を出て行く年下組。成長したな、お前ら。太智が守っていたのに今は太智が守られてるじゃねぇか。
💛「勇人、どういうことだ」
すっごい不満そうにこちらを見てくる仁人。やべ、怒ってるぞこれ。
💛「太智が体調不良のことわかってたでしょ、なんで言わなかったの?」
💙「じ、じんとぉ?」
💛「ングッ、今勇斗に聞いている」
💙「じんちゃ、怒ってる…おこらないでぇぇ!!泣、うわぁぁん!」
🩷「またお前泣かせたぁ!だいちゃん、大丈夫だぞぉ〜」
まだ何が起きているかわからない仁人。そして俺は赤ちゃんをあやすように太智を抱っこしながら上下に動かす。
ずっと抱っこしててもアレなのでいったんソファにそっと太智を倒した。
💙「は、はやちゃ?なんで…」
どんどん涙目になっていく太智。まずい、これはまずい。
💙「抱っこって言ったのに…泣、うそつきぃぃ!はやちゃんのうそつきぃ泣」
🩷「え、えぇぇぇぇ」
💛「だいちゃん、大丈夫だよ。俺らはここにいるからね」
来ましたよ、太智の本命のママ(仁人)が。仁人はしゃがみ、太智の頭をゆっくりと撫でた。太智は気持ちよさそうに目を細くする。
🩷「かわいっ、何これ」
💛「ングッ、俺は…お前の親ではないはずだ…」
2人で頭を抱える、すると楽屋の扉が勢いよく開いた。本日2度目です。
🤍「タオルと、水と、体温計と…薬も!はい、だいちゃん!」
❤️「もう、今日は全員オフだって!スタッフに圧かけちゃった」
てへっと効果音がつきそうな顔をする舜太。末っ子が1番恐ろしいのかもしれない。ってかスタッフに圧かけるな、だが全員オフにできたのはでかい。
🤍「だいちゃん気持ちいですか〜」
太智のおでこに冷やしたタオルを置く柔太朗、2代目のママだ。なら俺はパパ!…浮気はしてねぇぞ!
❤️「太ちゃん薬飲める??」
薬という言葉を聞いた瞬間太智の体が固まり、目に涙が溜まって行く。またか…
💙「く、くすり、、?いやだ!やだぁぁぁ!じんちゃ、舜ちゃんがいじわるぅぅ!泣」
💛「え、いや、薬だからなぁ…舜太!だいちゃんをいじめるな!」
❤️「いやなんでやねん!なんで最後そうなんねん!」
って言い合いしてるといつのまにか柔太朗は薬をヨーグルトに入れ、食べさせていた。
🤍「さ、食べて?美味しいよ?」
たぶん、太智はこの中に薬が入っていることを勘付いている。だが柔太朗の顔を見るとニッコニコだった。お前、幼児に対して笑顔で圧をかけるきか?
💙「んっ、美味しい!」
なんで食べた。薬あるって分かりながらも、、、まてよ太智の顔がひきづっている。柔太朗の圧に負けたのか。2代目ママ、恐るべし。
🩷「おい!初代ママ!しっかりしろ!」
ん?誰も反応してねぇじゃねえか。あ、そうか、この呼び方してるの俺だけだ。みんなからすれば誰のことを言ってるかさえもわかっていない。
❤️「え、はやちゃんも熱?」
🤍「薬飲む?」
🩷「いや、飲まないっす。取り乱しました。すいません」
💙「はやちゃんいじめたらだぁめ!」
🩷「!?、太智!お前だけだ!俺の味方は!」
💙「だ、だいち…?、だいちゃんやの!もうはやちゃんなんてキライ!」
🩷「……え?」
💛「ガッハハハハハ!おもしれぇー笑、はぁまじ腹痛い」
🤍「はやちゃん嫌われてるやーんの笑」
❤️「俺らに太ちゃんの赤ちゃん返りを隠してた罰や!」
え、罰重くね?俺もう生きれねぇ、太智に嫌われたら死んでもいい。
💛「だいちゃん、勇人にみんなの昼ごはん奢ってくれたら許すって言って、コソッ」
💙「わかった!ニコッ、はやちゃ!」
🩷「な、なんだだいちゃん。これ以上俺のHPを減らさないでくれ」
💙「みんなのお昼ご飯買ってくれたらかっこいいなぁ〜僕のヒーローやなぁ〜」
なんてことを言ってくるんだ。買うしかねぇだろ。俺は仁人に目を移す、くすくすと笑っていた。お前が仕掛けただろ、絶対許さんからな。
🩷「買うに決まってる。俺はお前のヒーローだ」
💙「きゃあ♡、かっこいい!!大好き!」
太智はニッコニコの笑顔で俺に体重を預けてくる。身体の熱は少し冷めていた。
🩷「俺も大好きだ…おい、そこの3人。許さんからな」
そう言って俺は事務所の外に出る。ぜってぇゆるさねぇ。
そう言いながらも袋を5つ持っている俺でした。
久しぶりに太智はメンバーに甘えられていたな、ストレスは減ってるといいが…まぁ、また赤ちゃん返りしたら俺らが面倒見るだけだ。俺たちも癒されるからウィンウィンだ。
ま、太智が喜んでくれたらなんでもいい。
リクエスト作品でした!
暗めの作品にしたかったんですけど🩷sideで書くとなぜか面白い方向にいってしまいます。
またリベンジさせてください。
いいね♡お願いします。
コメント
3件

なんですかこの天使は!! もぉほんとに保護したいし、私も6代目でもなんでもいいのでママになりたい… 💕毎回ぷりんさんの作品で楽しんでます!
わあ〜、今回の第14話もめちゃくちゃ良かったです…!太智ちゃんの赤ちゃん返り、可愛すぎて胸が苦しくなりました(涙)。体調悪くて無理してるのに、みんなにバレないように頑張ってるところとか、はやちゃんにだけは見抜かれちゃう関係性とか、もう尊い…。最後に「ヒーロー」って言われてご飯買いに行くはやちゃん、完全に太智ちゃんに絆されてて微笑ましかったです💙🩷 ぷりんさん、リクエスト作品なのに面白くて温かくて、幸せな気持ちになりました。また暗めの方も読んでみたいです…!